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『ユリゴコロ』完成披露イベントに吉高由里子さんはじめ豪華キャストが登壇!作品の完成に、自信をあらわに!
2017年09月04日(月曜日)

吉高由里子さんを主演に迎え、沼田まほかる氏のベストセラー同名原作を完全映画化した『ユリゴコロ』。昨年10月より「過去編」「現代編」にパート分けして行った撮影も本年7月に終了し、いよいよ完成。豪華出演者陣・監督が一堂に揃う完成披露試写会が、去る9/3(日)に行われました。

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とある一家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノート。そこに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。そしてこの家族の過去に、いったい何があったのか。数々の疑念に先に、運命をも狂わす驚愕の真実が突き付けられます。

生まれながらに「人間の死」を"拠りどころ"とし、絶望的な喪失を抱えながら数奇な人生をたどる美紗子を演じる主演・吉高由里子さんは、その迫真の芝居で女優人生初となる役どころに挑みます。『君に届け』(10)、『近キョリ恋愛』(14)などの熊澤尚人監督がメガホンをとり、幻想的な映像美の中で、美しく、あまりにせつない愛の物語を紡ぎます。

この日行われたレッドカーペット&完成披露試写会舞台挨拶には、吉高由里子さん、松坂桃李さん、佐津川愛美さん、清野菜名さん、清原果耶さん、木村多江さん、松山ケンイチさん、熊澤尚人監督さんが登壇し、ギリギリまで撮影していた作品の完成を喜びました。


■レッドカーペット/ららぽーと豊洲シーサイドデッキ

この日を祝福するような秋晴れとなった完成披露イベントでは、金と銀の煌びやかなキャノン砲と海をバックにした壮大なステージが用意され、登壇したキャストたちはシックな黒の衣装に身を包み、華やかに登場。約1000人が集まった満員の会場は、悲鳴に近い大歓声に包まれました。

それぞれのキャストが挨拶の後、完成したばかりの作品をつい先日一足早く観た感想を尋ねられると、人を殺めることで自分の心が満たされる主人公・美紗子を演じた吉高さんは「私も映画を5日前に初めて観たのですが、出来上がった映画を観て、ここにいる過去パート、現代パート皆と同じ映画を一緒に作ったんだな、と実感が湧いてきました。早くみなさんに観ていただきたいです」と、作品の完成に喜びをあらわにしました。

実家で殺人者の手記が書かれたノートを発見し、その秘密に迫る亮介を演じた松坂さんは「間に合いましたね。ギリギリまで撮影していたので、それが形になって、みなさんにお届けできて嬉しいです。楽しみにしていてください」とコメント。

美紗子の友人みつ子を演じた佐津川さんは「今日はありがとうございます。完成したものは数日前に観たのですが、観た直後より今の方がじわじわ来ています。そういう余韻のある映画だと思いますので、みなさんに早く観ていただきたいです」、亮介の婚約者・千絵を演じた清野さんは「原作が大好きなので、今日この場に立てて、すごく嬉しいです。みなさんに早く観ていただきたいです」、美紗子の中学生時代を演じた清原さんは「体力や精神力を削って、自分なりに一生懸命撮影に臨んだ作品なので、みなさんに観ていただけると思うと嬉しいですし、達成感もあります」と。

千絵の元同僚・細谷を演じた木村さんは「暑い中お集まりいただきまして、ありがとうございます。日に焼けちゃいますよね。でも日に焼けてでも観てよかった思える作品です。原作も素晴らしい作品なのですが、映画も絶対大丈夫です。裏切りません。いい映画になっています。楽しんで行ってください」、そして美紗子と運命的な出会いをする洋介を演じた松山さんが「自分が読んだ台本よりも色々なものが突き刺さってくるような映画だな、と思います。日本映画の丸い感じがない、ナイフのような映画です。観る立場も覚悟がいる作品ですが、残る作品だと思いますので、楽しんで頂けるとありがたいです」と、作品への手ごたえと自信をのぞかせます。

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©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会


最後に本作の監督を務めた熊澤監督が「今日は暑い中集まっていただき、本当にありがとうございます。5日前にやっと出来上がりました。出来立てです。面白い原作なのですが、非常に映像化が難しい作品で、ここにいる素晴らしい俳優陣の力でなんとか映画になりました。ラストも原作とは異なっていますが、楽しんでください」と、作品の完成について語りました。

その後クロストークに移ると、「撮影はずっと大変だったんです」と振り返る吉高さん。松山さんが「(完成が公開に間に合わずに)本当に水の泡になっていたら、こういう場所でも映画と関係ない話をしようと言っていたのですが、こういう話が一切出ない程、作品と監督に打ちのめされました」と話すと、吉高さんも「監督には頭が上がらない感じです」と、出来上がりに自信を見せ、監督への感謝を述べました。

松坂さんはチャレンジングな役どころに関して「濃厚な一日一日を過ごさせていただきました。ぎゅっとしたものが頭に残るくらい印象的な日々だったので、本当に参加できてよかったです」と、つい先日まで行っていた撮影を振り返りました。

最後に吉高さんが「今日はみなさま炎天下の中お集まりいただき、ありがとうございます。本当に磨耗した作品ですので、多くの人に観ていただけたら嬉しいです」と、ご挨拶。その後、キャストは赤い華が舞う幻想的な雰囲気のレッドカーペットに降り、サインや握手などたっぷりとファンサービスに応え、大興奮のファンの皆さんから喜びの声が上がりました。


■完成披露試写会舞台挨拶/ユナイテッドシネマ豊洲

ついに完成した本作に、胸を高鳴らせる満員のお客様が待つスクリーン。豪華キャストが登場すると、大きな拍手で迎えられました。それぞれのキャストに一言と、本作のタイトルであり"心の拠りどころ"を意味する『ユリゴコロ』にちなんで自身のユリゴコロを尋ねると、吉高さんは「やっと皆様に観ていただけて、ドキドキと嬉しさが混じりあう気持ちです。観終わった後の感想が聞きたかったな、と思います。私のユリゴコロは毎回違ったりもするのですが、今の気持ちは大きな劇場で多くの方に観ていただけるのが拠りどころだな、と思います。だから何回も観に来てください!」と回答。

松坂さんは「魂が抜かれるような作品ですが、何か心に残る作品です。楽しんでください」、佐津川さんは「私も観させていただいて、なんと表現したら良いのかわからないくらい難しい気持ちになったのですが、みなさんに観て欲しい作品です。観ていただけるのが楽しみです」、清野さんは「この映画原作がすごく好きで、亮介の心情と一緒で、自分もハラハラドキドキしながら、観るのがなんとも言えないミステリーな感じがやみつきになったのですが、みなさんもこの映画を観て同じ気持ちを感じてくれたらな、と思います」、清原さんは「この作品は観終わった後にすごく、生きているって感覚だったり、愛情だったりが研ぎ澄まされていくような作品だと思いました。そして色々な人にこの作品を勧めていただければな、と思います」と、それぞれコメントしました。

木村さんは「本当にいい映画でした。観終わった後に言葉を失いました。愛を知らない苦しみと、愛を知った苦しみが詰まって、胸がいっぱいになるような映画でした。何度でもぜひ観ていただいて、周りの方にぜひ勧めてください」、そして松山さんが「今回は上映前の舞台挨拶ということで何を話すかとても難しいのですが、この作品は切れ味の鋭いナイフのような作品になっています。みなさんの演技もそうですし、音などもすごくこだわりを強く感じます。作品としては間違いなく、熊澤監督の最高の作品だと思っていますので、みなさんに楽しんでいただきたいです」と見どころと作品の完成度について語ると、熊澤監督は「松山さんに最高の作品と言ってもらえて嬉しいです。ここにいる俳優陣のおかげで、最高の作品になりました。観終わった後に、映画のことをあれこれ話すのが楽しい深い作品になったと思います。楽しんで観ていただけると嬉しいです」と語りました。

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©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会


続いて、改めて完成したばかりの作品を観た感想を尋ねると、吉高さんは「短く言うと、愛は凶暴で、血の繋がりは残酷だ、と思いました。愛情には容赦がなく、その人のたった一言で明日を迎えられたり、明日を絶とうとしたり。凶暴さがあるのではないかな、と感じました」と本作を体当たりで演じた吉高さんだからこその言葉で表現しました。

その美紗子と愛で繋がっていく洋介を演じた松山さんは「由里子ちゃんの行こうとしている場所を塞がないようにしたいな、寄り添っていたいな、と思って演じていました」と、相手役として向き合った撮影現場を振り返りました。松坂さんはこの映画について「共感や共鳴はなかなか難しいな、と思うのですが、真実にたどり着いた時になぜか心が掴まれて、揺さぶられる。そして揺さぶられたものがちゃんと残っている。あまり他の作品では体験できないものだと思います」と、本作の観了感を言葉に表しました。

撮影中のエピソードを聞かれた佐津川さんは「吉高さんとずっと同じシーンで。みつ子って美紗子のことがすごく好きなんですね。もともと吉高さんのことが好きなんですけど、撮影中は倍増して好きでした。改めて役者として吉高由里子のことが好きだな、と思いました。人間として観れてよかった」と、吉高さんへラブコールを送りました。

木村さんは「私は原作を読んだ時にザワザワしていたのですが、映画もザワザワできる、持っていかれる、なんだかわからない、苦しい。共感していないけど寄り添ってしまうという、今までにない体感をしながら観ることが出来るミステリーです」と、松坂さんも感じた独特な観了感を、言葉に表しました。

監督に作品づくりでこだわったポイントを尋ねると「全部気をつけないといけないシーンだったので、気の休む時間がありませんでした。音に関しても前代未聞なことをやっていたりします。細かいトラップを仕上げているので、二度三度観ていただいても楽しんでいただけると思います」と、作品の仕上がりへ自信をのぞかせました。

最後に吉高さんが「残酷さと凶暴さもあるのですが、愛の物語なので、どこか温かい香りのする作品になっています。出演者の皆さんが全員、違う心情で泣いているんです。観終わった後に誰かと語りあいたくなる作品なので、①誰の涙が一番共感できたか ②誰の涙が一番自分と離れていたか ③誰の涙を舐めたいか(笑)!というお話しをしてください(笑)。今日はみなさんありがとうございました」と締めくくり、拍手の中イベントは幕を閉じました。    

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『ユリゴコロ』2017/9/23(土)全国ロードショー!


まもなく公開!楽しみにお待ちください!

ストーリー
ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。」異様な一文で始まるそのノートは、すべてが一人称で書かれた何者かの告白文であった。主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。誰しもが生きていくために必要な"拠りどころ"、彼女のそれは"人間の死"であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男が彼女の前に現れるのだが。過去と現代が交錯し、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。数々の疑念の先に、驚愕の真実が突きつけられる。

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©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会


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『ユリゴコロ』

★2017/9/23(土)公開★

人殺しの私を、愛してくれる人がいた。

脚本・監督:熊澤尚人

出演:吉高由里子 松坂桃李 / 松山ケンイチ
佐津川愛美 清野菜名 清原果耶 / 木村多江

©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会



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