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完成から2年。映画『ブルーハーツが聴こえる』劇場公開実現への喜びと感謝をお客様に伝える"公開直前プレミア上映会"に監督・キャストが登壇!
2017年03月22日(水曜日)

ブルーハーツが教えてくれた"あきらめるな"と言う気持ちが、クラウドファンディングでの応援という形で多くの方に届き、4/8(土)より遂に劇場公開が叶った映画『ブルーハーツが聴こえる』のプレミア上映会が3/15(水)新宿バルト9で行われました。

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世代を超えて愛されるザ・ブルーハーツの名曲6曲を、人気クリエイターがオリジナルな解釈で監督し、豪華キャスト陣で贈る極上エンターテインメント。6本の映画を一挙に観られる贅沢な1本『ブルーハーツが聴こえる』初お披露目となった公開直前プレミア上映会舞台挨拶には、『ハンマー(48億のブルース)』主演・尾野真千子さん、飯塚健監督、『人にやさしく』主演・市原隼人さん、『ラブレター』主演・斎藤工さん、井口昇監督、『少年の詩』清水崇監督、『ジョウネツノバラ』工藤伸一監督、『1001のバイオリン』主演・豊川悦司さん、李相日監督が登壇。

最初のご挨拶では、公開がとん挫してから2年以上の月日が流れていることを振り返り「とてもドラマティックな2年に寄り添っていたことが、今となっては幸せだと思う」と語った斎藤工さん。清水崇監督は、感激のあまりか自らの監督作品名を間違えるというハプニングを起こし、会場を和やかな雰囲気に一変。豊川悦司さんは「公開まで本当に長い道のりでしたが、皆さんのお陰でやっと公開することができました。本当にありがとうございました」と感謝を述べ、李監督は「撮影から今日まで3年ぐらい経っていてあきらめかけた時もありましたが、ブルーハーツというバンドは30年間以上僕らにあきらめるなと言うことを伝え続けているバンドだと思います。そんな力を借りての公開だと思います」と語るなど、劇場公開を半ばあきらめていたこと、そしてクラウドファンディングという皆さんの熱い思いが劇場公開を実現させたことについて、登壇者それぞれの言葉で感慨深い思いや感謝が伝えられました。

ご挨拶の後は、各作品ごとの見どころや撮影エピソードなどを披露。

恋人の浮気を目撃しながらも、なかなか心の整理がつかないアラサー女性の葛藤を描く『ハンマー(48億のブルース)』の見どころは、テンポの良い台詞の応酬と飯塚健監督が書かれた女心が分かってるなという脚本。主演の尾野真千子さんは「アラサー女子に共感できるストーリー」と太鼓判。そしてテンポの良い掛け合いについて飯塚監督は「(掛け合いについて)指示したと言えばしましたが、意図して(テンポを)早くしようと思ったわけではなかったと思います。現場でみなさんが作り上げてくれたという感じですかね」と振り返り、尾野さんは「本読みから本番にかけ、キャスト陣と監督でコミュニケーションを重ねながらやりました」とチームワークの良さをアピールしました。

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遥か未来、刑務所惑星を目指す囚人護送船内に乗り合わせた者同士のドラマを描く『人にやさしく』は、激しいアクションが見どころ。共演者とともにトレーニングをして撮影に臨んだと言う主演の市原隼人さんは「本作は近未来を描いた物語なので、現代とは違う味を楽しんでほしい。そしてCGを使わず、昔ながらの特撮にこだわっているのもこの作品の見どころの一つ。モノを作るということを実感できた作品でした」とアクションだけではない見どころと、「いまこの時代にいるのは、何かをするために生かされているのではないかというメッセージが込められています。何かに向かって立ち上がろうとする人にエールを贈る作品です」と作品へ込めた熱い思いも語りました。

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『ラブレター』は井口昇監督の初恋をモチーフにしており、「ボクの役ができるのは斎藤さんしかいない」とのメッセージを受け取った斎藤工さんは、「役者冥利につきる」と即答。本作で高校時代にタイムスリップする斉藤さんは、少年時代に太っていた設定。そこで井口監督と少年時代を演じた男子がデブレクチャーしたそうで「太った方の動きを完璧にコピーしていただいて素晴らしい!」と、井口監督も太鼓判!息の仕方や走り方などを研究したという斎藤さんは「人体のメカニズムを研究できました。いつでも太る準備はできています!」とまさかのデブ宣言?!また、本作で初恋の相手をビデオカメラに収めた映像が登場しますが、それは現場で斎藤さんが実際に撮影した映像だったことも明かされました。

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清水崇監督『少年の詩』は、自らの少年時代を投影した作品。「生まれ故郷で撮りたいと思い、自分の小学生の頃を思い出して作ろう・・・と思ったら、まだザ・ブルーハーツは結成されておらず、『少年の詩』という歌も生まれてないことに気づいた」という清水監督。「歌が誕生した1987年は子供時代ではないけれども、当時流行っていたものや世間を騒がせた事件などをいろいろと調べ、作品に登場する看板やテレビCM、衣裳や喋り方、子供の癖など細かいところで時代を再現しました」とこだわりの世界観について語りました。なお、本作に登場する小学校も清水監督の母校が使われています。また「6作品それぞれ監督の色が確実に出ていると思うんです。ジャンルも全部違うので、楽しんでいただければと思います」と他の作品についても触れられました。

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最愛の女性を亡くした男の狂おしいほどの喪失感を描く、工藤伸一監督『ジョウネツノバラ』は、主演の永瀬正敏さんが共同脚本を務めている作品。永瀬さんと10数年前から作品づくりをするなど交流があったという工藤監督は、企画がスタートした時に曲の選択に悩んだそう。その際「以前永瀬さんと話をしていた原案を『ジョウネツノバラ』にのせたら相当いい話になるんじゃないかな」と思い、永瀬さんに連絡。喜んで「脚本を書くよ」とふたつ返事で引き受けてくれた永瀬さんからあがってきた脚本は、2時間近いものだったそうです。「物凄い熱量で、それを20分ほどの短編にするためのやりとりを30回以上させていただいて、極限まで無駄を省略して出来上がったのが今回の作品です」と共同脚本作業について語ってくださいました。

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3.11の東日本大震災という重いテーマを描く『1001のバイオリン』で元福島原発の作業員・達也を演じた豊川悦司さんは、「李監督だからご一緒しようと思いました。脚本を読んで、これは映画でなければ描けない作品だと思いました。福島にも行きましたが、現地は自分の想像をはるかに超えた場所でした。実在の人物を演じるわけですから緊張しましたが、役に寄り添うような気持で演じました」と述懐。李相日監督は「撮影当時、震災から3年という時間をどうやって4、5日で作っていけばいいのかな・・・という会話を豊川さんとしました」と振り返りつつ、キャスティングについては「(『フラガール』で聞いた)豊川さんの福島弁をまた聞きたくなったんです。人が持っている良い意味での浮遊感というものを表現できるのは豊川さんしかいないなと思いました」と明かしました。

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恋愛、友情、家族、青春、喪失と再生。人生の普遍的な営みや感情の機微を優しく見つめつつ、明日への一歩をそっと後押しするような珠玉の物語が、THE BLUE HEARTSの名曲と共に描かれる『ブルーハーツが聴こえる』。

豪華キャスト×人気クリエイターが贈る贅沢な1本に、ご期待ください!


2017/4/8(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー!


「ハンマー(48億のブルース)」
尾野真千子×角田晃広(東京03)の掛け合いに笑い、恋愛に悩むアラサー女子をポップに描く。

「人にやさしく」
市原隼人×高橋メアリージュンがアクションで魅せ、極限下の人間模様を描く本格SF作品。

「ラブレター」
斎藤工×要潤×山本舞香によるノスタルジックで、可笑しくも泣ける初恋ファンタジー。

「少年の詩」
優香×内川蓮生×新井浩文が挑むシングルマザーと思春期に差し掛かった少年の絆を描く。

「ジョウネツノバラ」
永瀬正敏×水原希子による、究極の愛を美しく壮大なビジュアルで描いた異色ラブストーリー。

「1001のバイオリン」
豊川悦司×小池栄子×三浦貴大×石井杏奈による、震災に翻弄された家族を描くヒューマンドラマ。


映画『ブルーハーツが聴こえる
尾野真千子 角田晃広/市原隼人 高橋メアリージュン/斎藤工 要潤 山本舞香/
優香 内川蓮生 新井浩文/永瀬正敏 水原希子/豊川悦司 小池栄子 三浦貴大
監督:飯塚健 下山天 井口昇 清水崇 工藤伸一 李相日
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