イベントレポート

<最新一覧へ戻る

園子温監督の初ロマンポルノ作品『ANTIPORNO』第1回マカオ国際映画祭へ正式出品!冨手麻妙さんがアジアプレミア上映に参加!
2016年12月12日(月曜日)

28年ぶりに復活するロマンポルノに園子温監督がオリジナル脚本で挑んだ最新作『ANTIPORNO アンチポルノ』が、本年度新設された【第1回マカオ国際映画祭 Hidden Dragon部門】へ正式招待され、12/9に行われたアジアプレミアとなる公式上映に、主演の冨手麻妙さんが参加しました。

161209_RP_anti_macao1.jpg


*45th ROMAN PORNO REBOOT*

現地日程12/8~13まで開催の第1回マカオ国際映画祭「Hidden Dragon部門」に正式招待された園子温監督初のロマンポルノ作品『ANTIPORNO アンチポルノ』は、今年で製作開始から45周年を迎える日活ロマンポルノ【45th ロマンポルノリブートプロジェクト】の一環として製作された作品。本プロジェクトでは、園子温監督のほか塩田明彦監督、白石和彌監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣による完全オリジナル新作を、28年ぶりに発表します。


園子温監督から「行ってこい!」と背中を押され、念願叶った!
女優・冨手麻妙が、初主演映画『アンチポルノ』をひっさげ国際映画祭デビュー!

本作が長編映画の単独初主演となる女優・冨手麻妙さんは、2015年に公開された園監督作品のほぼ全てに出演するなど、園監督が今もっとも期待する若手女優。園監督に背中を押され、撮影中の多忙なスケジュールの合間をぬって初となる国際映画祭の舞台へ。「園監督作品で映画祭に参加したい!」という念願が叶いました。

本作は12/9に、カジノやショッピングモールを内包する複合施設、ギャラクシー内の会場にてアジアプレミア上映を実施。クリスチャン・ルブタンのヒールに、ディースクエアードの深紅のドレスで登壇した冨手さんは「海外の映画祭に来たのは初めてですが、海外映画祭の参加は私の夢だったし、私がもっとも大好きな園監督の作品で映画祭に来られた事が本当に嬉しいです」とコメント。今回スケジュールが合わずマカオ行きを断念した園監督からのビデオメッセージも流されました。

161209_RP_anti_macao3.jpg


上映中、思いがけない展開と極彩色の映画の世界観にのめり込み、固唾をのんで見守っていた観客は、エンドロールで冨手さんの名前が表示されると拍手喝采。上映後には、冨手さんに「とてもよかった」「あなたは素晴らしい女優だ」と伝えるなど高揚した様子。観客の温かいエールに包まれたアジアプレミアとなりました。

冨手麻妙さん(22)コメント
私は園監督の映画で、初めての主演、初めての海外映画祭をずっと目標にしてきたので、それが実現して本当に嬉しいです。主演作が日本以外の国で上映されて、お客さんと一緒に観るという体験をできて、目標が達成できたことを実感できました。今日は、女性のお客さんがたくさんいたのが特に嬉しいです。日本では「ロマンポルノ」は男性が観に行くものだという認識がいまだにありますが、海外はひとつの作品として、園監督の作品としてお客さんが見に来てくれているのが伝わって嬉しかったし、これから日本で公開されるときにも、そんな見方をしてもらえたら嬉しいです。園監督からは、とにかく楽しんでこいと言われました。本当は監督と一緒に来たかったのですが、園監督が、私をマカオに行かせるために今撮影している作品のスケジュールを無理矢理空けてくれて、「行ってこい!」と背中をおしてくれたので、今回ここに登壇する事が出来ました。監督は私が海外の映画祭に行くのは初めてで、ずっと行きたいと言っていたのを知っていたので、自分の作品で行かせてあげようと思っていてくれたようです。朝からLINEで飛行機のラウンジの使い方など、細かい事を色々教えてくれています。

161209_RP_anti_macao4.jpg


園子温監督映画祭用のビデオメッセージからのコメント抜粋
アンチポルノはいろんなものに関するアンチの映画で、ポルノに対するアンチだけじゃなくて、政治や、映画だったりに対するアンチだったり、とにかく今まわりでどうもおかしいと思う者に対するアンチテーゼをした映画です。マカオは素晴らしい街だし、いつか映画を撮りたいと思っている街のひとつなので、そこで上映されるということ、そしてマカオでどんな感想を持たれるかがすごく興味深いし、今回行けなかった事がすごく残念です。今は別の作品を撮っていて行けませんが、来年こそマカオに行きたいと思います。マカオの人々とたくさん作品について語り合えるのを楽しみにしています。

第1回マカオ国際映画祭 現地日程2016/12/8~13
マカオで初めて開催される国際映画祭。第1回ということで世界の映画関係者も注目する。国際コンペ部門や、コンペ外となるガラ部門があり、最優秀作品賞など8つの賞が設けられている。「クロスファイア部門」では12人の東アジアの映画監督が、自分が影響を受けたジャンル映画から東アジア以外の作品を1本選んで上映。12人の監督の中には、ジョン・ウーやパク・チャヌクなどアジアの巨匠監督が並ぶ中、日本からは園子温、黒沢清、三池崇史の3監督が参加。<3監督の選定作品は、園子温監督「吸血鬼ドラキュラ」(テレンス・フィッシャー監督)、黒沢清監督「顔のない眼」(ジョルジュ・フランジュ監督)、三池崇史監督「殺しが静かにやって来る」(セルジオ・コルブッチ監督)>


161209_RP_anti_macao2.jpg


『ANTIPORNO アンチポルノ』作品概要

監督:園子温
出演:冨手麻妙 筒井真理子 
 
小説家兼アーティストとして時代の寵児となった京子(冨手麻妙)。極彩色の部屋に籠もり、マネージャー典子(筒井真理子)が伝えるスケジュールを分刻みでこなす毎日。現実と虚構、サディズムとマゾヒズム、自由と不寛容、カリスマと奴隷・・・寝ても覚めても終わらない悪夢。私は京子なのか?京子を演じているのか?
虚構と現実の狭間で、京子の過去の秘密があばかれていく―。

RPR_sono1.JPG
©2016日活


2016/11/20に45周年を迎えた<日活ロマンポルノ>とは?
「日活ロマンポルノ」は、日活が1971年に打ち出した「10分に1回の濡れ場」が代名詞の映画レーベル。1971/11/20に『団地妻 昼下りの情事』(西村昭五郎監督/白川和子主演)と、『色暦大奥秘話』(林功監督/小川節子主演)の2作品が初めて公開。「10分に1回絡みのシーンを作る、上映時間は70分程度」などの一定のルールと、製作条件を守れば比較的自由に映画を作ることができたため、チャンスを与えられた若手監督たちは限られた条件の中で新しい映画作りを模索し、さまざまな表現に挑戦できました。製作終了した1988年までの17年間に、約1,100本もの作品を継続して公開し続けた結果、映画史において、最もセンセーショナルな作品レーベルとして、現在も国内外で高く評価されています。

BSスカパー!では新作公開の同日深夜0時 【R15+版】を放送!
豪華監督陣による完全オリジナルの新作ロマンポルノを、「新作製作 powered by BSスカパー!」として製作開始。新作公開に併せ、BSスカパー! (BS241/プレミアムサービスCS585) にて、各作品の劇場公開同日の深夜0時より【R15+版】の放映を行います。


【ロマンポルノリブートプロジェクト公式サイト】には、ロマンポルノ公式サイト経由で《年齢認証後》にお入りください。
※18歳未満閲覧禁止


『ANTIPORNO アンチポルノ』2017/1/28(土)新宿武蔵野館ほか順次公開!


★★日活公式TwitterとFacebookもやってます★★

twitter-bird-light-bgs.jpg asset_f_logo_lg.jpg

『ANTIPORNO アンチポルノ』

★2017/1/28(土)公開★

切なく不器用な大人の愛を、美しい映像にのせ官能的に描いた入魂の一作

監督:園子温

出演:冨手麻妙 筒井真理子

©2016日活



RPR4_sono2.jpg



★現在公開中の日活ラインナップもご期待下さい★

過去のイベントレポート

新着イベントレポート

PRESENT STAFF
INTERVIEW