『きみはいい子』初日を迎えて高良健吾さんが抱きしめたかったのは、呉美保監督!
2015年06月27日(土曜日)

  

第37回モスクワ国際映画祭コンペティション部門出品作『きみはいい子』が6/27(土)公開初日を迎え、キャスト・監督による舞台挨拶が行われました。

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本作は、現代の子どもとおとなをめぐる社会問題を描きつつ、人が人を愛するということを丁寧に紡ぎ、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝氏のベストセラー「きみはいい子」を、昨年日本映画界を席巻した呉美保(おみぽ)監督が映画化。人と人とのつながりから生まれるささやかな「しあわせ」を描く、再生と希望の物語です。

デビュー作以来、一貫してひとつの家族を描いてきた呉監督ですが、本作では3人のおとなと彼らをとりまく子どもたちによる群像劇に初挑戦。観る者を圧倒する見事な演出で、異なる3つのエピソードを「とある町で起こるひとつの物語」として描きます。

キャストは、まじめだが優柔不断で問題に真向から向き合えない新米小学校教師を高良健吾さん、自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ母親を尾野真千子さんが演じる他、池脇千鶴さん、高橋和也さん、喜多道枝さん、富田靖子さんなど実力派俳優が集結。さらに自閉症をもつ児童という難役に挑戦した加部亜門さんはじめ、子役の皆さんの自然な演技も見どころです。

初日舞台挨拶には、呉美保監督、高良健吾さん、尾野真千子さん、高橋和也さん、喜多道枝さん、子役の加部亜門(あもん)くん、三宅希空(のあ)ちゃんが登壇し、いろいろとお話いただきました。

MC 舞台挨拶をはじめさせていただく前に、皆様に嬉しいご報告があります。2015/6/19~26の日程で開催されていました第37回モスクワ国際映画祭にて、本作がNETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema / 最優秀アジア映画賞)を受賞いたしました!(会場中が大きな拍手)

- では、受賞の喜びとともに、まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

呉監督 こんにちは。『きみはいい子』を監督させていただきました、呉美保と申します。本日は、こんなにたくさんの方に集まっていただき、すごく嬉しいです。昨日モスクワから帰ってきたのですが、今日の初日がありましたので閉会式には出席することが出来ず、帰ってきてから受賞の連絡をいただきました。賞をいただいたこともすごく嬉しかったですし、シャイな方が多いのかなと思っていたモスクワの方が公式上映後に興奮して駆け寄って来てくださって、「この映画を世界のいろんな人たちに観てほしいと思うわ!」と言ってくださって、「モスクワに来られてよかった。海を渡って映画を持ってきて良かったな」と思いました。

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高良 僕も本当に嬉しいです。言葉も違いますし、生まれて育った環境も全然違うところで上映された日本の映画がその国の人たちの心に響いて評価していただけるということは、自分が信じていたものが認められたようで嬉しいです。目には映らないものでも、心を通わせれば人には届く、伝わると思って信じてやっていますが、昨日の受賞の知らせを聞いて「ああ、やっぱりそれでよかったんだ」と思いました。個人の賞ではなくて、映画が賞をもらえたことが嬉しいです。

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尾野 本日はお越しいただきまして、ありがとうございます。尾野真千子です。ただただ嬉しいです。昨日は美容室で髪をなんだかんだしている時に「受賞しました」とメールが届き、ガッツポーズをしてしまいまして・・・他のお客様にご迷惑をおかけしました(笑)。本当に最高のご褒美をいただき、嬉しいです。ありがとうございます。

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高橋 公開初日にこんなにたくさんの人に駆けつけていただきまして、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。今日からこの映画が公開しましたが、モスクワで良い賞をいただいたりして、幸先の良いスタートになりました。たくさんの方にこの映画を観ていただきたいと思っていますので、ぜひお友達やご家族にすすめていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございます。

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喜多 今日は・・・・・(受賞に感極まったご様子で)私が泣くことないですよね(笑)。こんなにたくさんの方に来ていただいた中で受賞のお知らせが出来ることを、本当に良かったと思います。監督、皆様、おめでとうございます。皆様も、これからこの映画をどうぞよろしくお願いいたします。

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加部 加部亜門です。今日は雨の中来ていただいて、ありがとうございます。賞をいただいたことを、とても嬉しく思っています。この映画に参加できてよかったです。世界中の人に観てもらえるような映画だと思うので、皆さん周りの人に伝言ゲームのように伝えてください。よろしくお願いします。

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希空ちゃん 水木あやね役の三宅希空です。きょうは、みにきてくださって、ありがとうございます!しょうをいただいたのは、とってもウレシイです!!

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― 先ほどモスクワのお客様から「世界中の方に観てほしい」との声をいただいたと仰ってましたが、映画のテーマについてはどのような声をいただきましたか?

呉監督 私が「これは日本の今の社会問題を描きました」と言ったのですが、「これはどこの国にもあることだと思うし、だからこそ描くべき作品だと思った」と多くの方が言ってくださいました。実際に私も、海外の映画祭への出品が決まった時、この映画はどこの国、どの町にも起きてることなんじゃないかな?ふと見た隣の人にも起きてることなんじゃないかな?と自分でも何となく思いましたので、その気持ちが伝わったのかなと思いました。

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― 高良さんは今回初めての教師役に挑戦されましたが、たくさんの子どもたちが相手の撮影はいかがでしたか?

高良 岡野匡役をやりました、高良健吾です。今日はお越しいただき、ありがとうございます。さっき言うの忘れてしまいました(お客様爆笑)。ベテランの教師だったら自分の中でも色々考えることがあったでしょうし、何か意図してやらなくてはならなかったと思うんです。今回は新人教師ということでしたので、教師じゃなくても何かを始めた時って何かに躓くし、壁なんてたくさんあるし、もどかしいし、良かれと思ってやったことが全然伝わらなかったり、響かなかったり・・・。そいうことって自分にもあったので、そういう気持ちが懐かしいなとか、こういうことを感じていたなとか、思い出したり確認しながらやっていたと思います。子供たちは、とにかくかわいかったです。この映画では、抱きしめる大切さも伝えたいことではあるのですが、その前にちゃんと向き合うことがすごく大事なので、僕は子供たちに向き合っていました。子供だから・・とは接してなかったと思います。それがすごく良い経験でしたし、それは子供たちにも伝わることを実感しました。

― 高橋さんは、呉監督の前作『そこのみにて光輝く』とは打って変わった役柄でしたが、再び呉監督とご一緒の仕事はいかがでしたか?

高橋 前回は悪魔みたいな役で、今回は天使のような役でした(笑)。役作りのために監督と一緒に学校に見学に行ったのですが、久しぶりにお会いしたので「監督、またよろしくお願いします」と言ったところ、「はじめまして」と言われまして!「また冗談を!はじめましてって、一緒に映画やったじゃないですか!」と言ったところ「今回は今回。前回は前回。また新たな気持ちで、はじめまして」と言うので、気の強い人だなーと思いました(笑)。でも、たしかに前回うまくいったからといって、今回またうまくいくとは限らない。改めて気が引き締まった思いがしました。

― 尾野さんは、あやねちゃん役の希空ちゃんと久しぶりの再会かと思いますが、久しぶりに会っていかがですか?

尾野 かわいい♪やーっぱりカワイイですね。一度は自分の娘になった人ですから、やはり誰よりも可愛く感じてしまって、ちょっと親のマネしちゃいます(笑)。

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MC 現場では『アナ雪』を一緒に歌っていたそうですが、アナとエルサはどっちがどっちだったのでしょう?

尾野 あの・・詳しくは知らない・・・んですよねぇ(苦笑)。白い髪の方です!

MC エルサですね。

尾野 それをふたりで!ふたりで同じ役ですよ~(お客様爆笑)!

- と、尾野さんがおっしゃってますが、希空ちゃんは尾野さんと一緒のお仕事はいかがでしたか?

希空ちゃん たのしかったです。

MC ふたりでエルサをやってたのかな?

希空ちゃん ハイ!いっしょに、うたってました。

― 続いては喜多さんにお伺いしたいのですが、小樽での撮影はいかがでしたか?大変だったことや印象的なことはありましたか?

喜多 独居老人のあきこをやりました、喜多でございます。小樽と言いましても、よくある雪の中で撮影を進行したということもなく、非常に良い季節で快適でした。監督はじめ、スタッフの方も女性が多くて、何となく現場の空気があったかくて、優しいんですね。私、新人の時に転ぶシーンで23回NGが出て、とうとう膝に小石がめり込むという辛い現場を経験したことがあるのですが、今回はまったくそんなことはなく楽しくやらせていただきました。私の役は自分もそろそろかと思うのですが、認知症のはじまりくらいの人を演じたのですが、お陰様でやわらかな雰囲気の中で大変やりやすかったです。ありがとうございました。

- 加部さんは、高橋さんと高良さん演じる先生がいる学校の児童を演じましたが、おふたりの先生ぶりはいかがでしたか?

加部 僕は高橋さんのクラスの児童の役で、高橋さんと最後のシーンでご一緒した時に、児童役の人たちが、みんな高橋さんのところにワーッと遊びに行って、本当に先生みたいに慕われていてスゴイなと思いました。高良さんは一瞬会うシーンがあったのですが、高良さんもワイワイと慕われていて、本当に先生みたいでスゴイなと思いました。

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― 本作は「抱きしめる」という行為が象徴的に出てきまして、試写会アンケートには「映画を観終わったあと誰かを抱きしめたくなった」というコメントをたくさんいただきました。そこでお尋ねします。いま一番抱きしめたい人は誰ですか?

喜多 私は、撮影中に抱きしめられてとっても嬉しかったことがあるんです。自分の恥をお話しするようですが、もう老齢なものですから膝がいうことを聞かないんです。うっかりいっぺん座ってしまうと、もう立てないんですね。それで優しい女性スタッフさんが手をかしてくださるんですけど、手をかしていただいたくらいじゃダメなんです。私の体をギュッと抱きしめて持ち上げてくださってね。恥ずかしいけどとっても嬉しくてありがたかったです。今度お会いしたら、またお礼を言いたいと思います。

加部 一番抱きしめられたい人と言いますと・・・・・・お父さん。色々お世話になってるので。

希空ちゃん パパとママです。やさしくて、いつもだきしめてくれるから、わたしがだきしめたいなとおもいました!(会場中がちょっとウルッとした雰囲気に)

MC 今の言葉は、お父さんもお母さんもとっても嬉しいんじゃないでしょうか。高橋さんは?

高橋 僕は子供が多いのですがだいたい大きくなっちゃって、一番上は21歳だったりするものですから抱きしめても向こうもちょっとイヤでしょうね(笑)。でもやっぱり子供ですかね。(高橋さんはお子さんが6人いらっしゃるそうです)

呉監督 私事ですが、5/29に男の子を出産しまして(お客様から祝福の拍手)、先ほども申し上げましたがロシアに23日から行ってましたので、今は姉が三重で世話してくれてるんです。なので私は今日舞台挨拶を回らせていただいた後すぐに三重に帰って、そうしたら抱きしめると言いますか、抱き上げて、おっぱいのませて、オムツ替えて・・・という日々に戻るのかなと思ってます。

MC そうですよね。たっぷり抱っこしてあげてください!尾野さんはどなたですか?

尾野 家族ですね。とても大好きな父、母はもちろんなのですが、私は姉が3人おりまして、姉とハグすることってあまりないなと思いまして、それもありやなとちょっと思いました。なので、家族ですね。

MC そういえばプレミア試写会の時に、尾野さんから高良さんへ宿題が出されていたかと思いますが・・・

尾野 そうでしたね!

MC その宿題といのは・・・

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高良 親にハグするという宿題なんですけど、まだ会えてなくて今日会うので、今日宿題やって今度報告します(笑)。なので、今は・・・呉さん!前に呉さんにお子さんが生まれたと聞いた時にもこういう質問をされて、その時も「呉さんだなー」と思ったのですが、受賞もしましたし、お子さんも生まれたし、今日は初日だし、呉さん!

MC では、ぜひここで実現していただきたいと思います!!

呉監督 !!!

MC お願いします!

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呉監督 すみません。。たくさんの(高良さんの)ファンの方がいらっしゃると思うのですが・・私のことを何かしないでください(お客様爆笑)。

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映画『きみはいい子』 テアトル新宿ほか全国公開中!

抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。
かつて子どもだったすべての人に ――。

身近な人を、誰かを、世界を「しあわせ」にするヒントを、ぜひ劇場でみつけてください。

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きみはいい子

★2015/6/27(土)テアトル新宿ほか全国公開★

『きみはいい子』

かつて子どもだったすべての人に ――。

監督:呉美保

脚本:高田亮

出演:高良健吾 尾野真千子 池脇千鶴 高橋和也 喜多道枝 黒川芽以 内田慈 松嶋亮太 加部亜門 富田靖子

©2015「きみはいい子」製作委員会



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