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『忘れないと誓ったぼくがいた』初日舞台挨拶で早見あかりさんが明かした、村上虹郎さんの意外な一面とは?!
2015年03月28日(土曜日)

村上虹郎×早見あかり ― 日本映画界が注目する俳優の競演でお届けする『忘れないと誓ったぼくがいた』が3/28(土)公開初日を迎え、キャスト・監督による舞台挨拶が行われました。

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本作は、日本ファンタジーノベル大賞受賞作家である平山瑞穂さんの感動ファンタジー同名小説が原作。大学受験を控えた平凡な高校三年生・葉山タカシが、会った数時間後には会った人の記憶から消えていってしまう少女・織部あずさに恋をし、「自分だけは絶対あずさを忘れない」と奮闘する姿を描いた、驚きと感動の恋愛青春ファンタジー映画です。

初日舞台挨拶には、主演をつとめる村上虹郎さん、ヒロインの早見あかりさん、村上さん演じるタカシの同級生を演じた大沢ひかるさん、タカシの姉役の池端レイナさんと、メガホンをとられた堀江慶監督が登壇されました。

― まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。

村上 村上虹郎です。皆さん、こんにちは。今日は本当にありがとうございます。えっと・・・やっぱニガテ(お客様、登壇者爆笑)

**ここで突如男性のお客さまから「その格好は?」と質問が。「意味はないけど、いいなと思って」と答える村上さんですが、お名前にちなんだレンボーカラーをお召しですね**

村上 ボク今日ね、花粉が絶対にヒドイと思っていたんですけど、鼻が通ってて嬉しいんです。って個人的な話でスミマセン。今日は、ありがとうございます。

早見 皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。織部あずさ役を演じさせていただきました、早見あかりです。こういう虹郎の挨拶も懐かしいな(笑)と思いながら、今日この場に立っております。撮影をかなり前にしていましたので、3/28の公開初日が来るのをすごく楽しみにしていました。難しいお話で、皆さん観終わった後に「あれ?」となったかもしれませんが、役についてや撮影現場でのお話を今日は少しでも出来たらいいなと思っています。よろしくお願いします。

大沢 藤村かなえ役の大沢ひかるです。暖かい日に公開初日を迎えられて、嬉しく思います。わざわざ足を運んでいただき、ありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか?(お客様から大きな拍手)短い間ですが、最後までよろしくお願いします。

池端 皆さま、本日はご来場いただきまして、ありがとうございます。虹郎くん演じるタカシのお姉ちゃん役を演じました、池端レイナと申します。劇中の私のイメージとは全く一致しないとは思うのですが、これが普段の姿です(笑)。短い時間ですが、撮影時の楽しかったエピソードなど色々とお話できたらなと思っております。お楽しみください。

堀江監督 監督の堀江です。今回は監督だけでなく、紙切れ一枚の企画のところからプロデューサーと作り上げました。今、映画づくりがとても難しいと言われる中で、自分自身としてもとても映画らしい映画を作ることが出来たなと思っていますし、自分の転機となるような作品かなと思い、感無量でございます。

― では、早速お話をうかがっていきたいのですが、村上さんの演じられたタカシ役は大変難しい役どころだったと思いますが、いかがでしたか?

村上 葉山タカシは、とにかく性格が良いヤツなんです。監督からは"普通"ということを考えて演じてくれと言われたので 「普通ってなんだろう?」 と考えました。タカシはたぶん普通すぎるくらい普通の主人公で、そんなタカシが突如現れるあずさに気持ちを持っていかれるワケです。僕の役は基本的に受身なので、その中でひとつひとつのリアクションにどのようにグラデーションをつけていくのか?僕にとって順撮りではない初めての作品だったので、基礎的な部分からお芝居についてまで、監督としっかり話しました。僕もちょうど高校を卒業する年齢なので、タカシと年齢は同じなんですよね。でも、年齢が一緒でも全然違う人なので、自分の言葉では表現しきれないところがあるんです。そこが難しかったところですかね。僕は日本で高校に行ったことがないのですが、映画やドラマで4~5回制服を着ています。この作品はまだ2回目だったので、ちょっとぎこちなかったですね。自分の中では違和感がありました。

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― お隣で早見さんが虹郎さんをすごく心配そうに見守っていますが、村上さんとの共演はいかがでしたか?

早見 一緒に映画を作ることが決まった時 「村上虹郎」 ってネットで調べたんです。そうしたら私と同じ3/17生まれで 「こんなことってあるの?!」 と、まず思ったんですね。ただ、私の方が2つ年上なので 「シッカリしなきゃな」 と思いました。初めて会ったのはこの映画のお祓いの時で、その作法を教えていただいている際に 「え?それ違うよ?逆、逆!」 と隣で言われまして。。初めての時ですよ!初対面の2つ上のお姉さんに向かって 「違うよ~、逆、逆!って、この子は何て子だ!」 と思ったのですが(笑)、そういうふうに話しかけてくれたことによって、私自身も仮面をかぶって接することもなく、素の自分でいられました。一緒にいる時間が長くなるにつれて、似てるところがいっぱいあって、思考の仕方が一緒なので、何も言わなくてもお互いの気持ちが分かるし、撮影自体がすごく楽でした。私の方が年上なのですが 「兄弟というより双子っぽいね」 と、よく話していました。この映画には、iphoneで撮影するシーンがたくさん出てくるのですが、そこはキッチリとしたセリフが決まってなかったんです。好きにやっていいよという感じだったのですが、素でいられる虹郎とだったから楽しくできたし、あれはあずさとタカシでもあり、あかりと虹郎でもあるかなという感じです。

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村上 iphoneで撮影するシーンは素のリアクションがみられるから、そこがボク好きだなと思います。

早見 私は結構おっちょこちょいなところがあって、色々なところにぶつかるんですね。ロケバスの中で頭ぶつけたりとか。そうすると、私の方が年上なはずなのに 「あ~、またぶつけたねぇ。はい、よしよし♪」みたいな感じにされるんです(笑)。すごく自由で、読めない人間なんですけど、お兄ちゃんぽさもあるんですよね。

堀江監督 (ボソッと)そうなんだぁ・・?

村上 一応ボク長男です。下にふたりいます!

早見 こうやって喋っている時は、ちょっと心配だなぁと思って見つめちゃったりするんですけれども、普通に生活していると 「大人っぽいなぁ」 と思ったりすることもあって、すごく素敵なパートナーだなと思いました。

MC そうなんですねぇ。意外な一面をありがとうございます。

― 大沢さんは、村上さんや早見さんの役のキャラクターと比べると普通の女の子という役どころでしたが、演じてみてどのような点が難しかったですか?

大沢 「あなた誰なの?」というセリフがあるのですが、監督から「ただの嫌な女になってほしくない」という要望がありまして・・

堀江監督 そんなこと言ったっけ?!

大沢 はい(苦笑)。

早見 言ってました!

堀江監督 あれ(苦笑)?

大沢 それがすごく難しかったです。あとは、撮影現場でのふたり(村上さんと早見さん)は、まるで漫才でも見ているかのようでした(笑)。

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堀江監督 ずーっと喋ってたよね?

村上 何を喋ったか・・・

早見 覚えてないよね(笑)。多分本当にくだらない話をずっとしてて覚えてない。

村上 家族のように、何を話してたか覚えてないくらい他愛もない会話を多分してたんですよね。

堀江監督 聞いてても、何がおかしいのかまったく分からないの(笑)。

大沢 分からないけど、ふたりはずっと笑ってて面白かったです(笑)。

― 劇中の役柄とはまったく印象の違う池端さんには、村上さんと早見さんの現場での印象をうかがいたいのですが?

池端 ひかるさんと一緒で、ふたりはすごく仲が良いなと。私が撮影に参加したのは、撮影の終盤だったんですね。いつもそうなのですが、新しい現場に入る時ってすごく緊張するんです。歳も離れてますし、溶け込めるかなとか色々と考えてしまって。ところが撮影所についた瞬間、虹郎くんは今まで友達だったかのようにフランクな感じで話しかけてくれました(笑)。あかりさんは、写真でみていたイメージで 「あまり喋らない子かな・・」 と思っていたら真逆で、テンション高いし、劇中にみんなで焼肉を食べてるシーンがあるのですが、そこは普通にみんな素で楽しんでました。しかも、撮影してない時に結構食べてたよね?

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早見 食べてましたねぇ。虹郎なんて、終わった後ご飯もらってた(笑)。あと、焼肉のタレをそのままかけるのがみんな初めてだったんだよね?

池端 そう!タレは中に入れる派なのか、つける派なのか?みたいな話題になったよね!

― 非常に仲の良い現場だったようですが、皆さんをキャスティングした決め手はどのようなものだったのでしょうか?

堀江監督 この映画には悪い人がいないんですよね。悪い人がいなくて、仕方ないことしかない中で、究極の善意というか、裏を見ることが出来ちゃうと思うので、そのあたりを考えてキャスティングしました。虹郎くんも早見さんも、ひかるちゃんもレイナちゃんも、みんなイイ人です。じゃないと、作品がウソっぽくなってしまうと思うんです。特に、主演のおふたりはピュアであること。虹郎とあかりはタイプは全然違うんですけどね、すごくピュアなふたりを選びました。

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― ここで映画にちなんだ質問を。もし、あずさのように誰からも忘れられてしまう存在になったらどうしますか?

村上 ボクはね、落ち込む前にたぶん無賃で旅をしまくります。走りまくって、逃げまくって・・

早見 無賃で・・なんだね(笑)。

村上 そう、(忘れられて)指名手配されないから!で、人は躁と鬱の時があるから、欝の日は歩きになると思うんですけど、躁の時は飛行機でも乗っちゃいたい!

早見 ポジティブだよね(笑)。それ、まったく考えなかった。自分があずさの立場になってしまったら、彼女みたいに毎日強く生きるのってすごく大変だな・・とネガティブな発想だったので、それを使ってちょっと何か悪いことしちゃえみたいな発想はなかった(笑)。

村上 消えたいって言ってたよね?めっちゃポジティブなのに。

早見 ポジティブだからこそ、私だったら消えたいって思っちゃう。普段明るいからこそ、周りの人にすぐ忘れられちゃうのであれば、いる意味がないのかな?ツライなって思っちゃうかもしれないですね。どうですか?

大沢 もう自由に過ごしますよ!記憶に残らないんだったら、自分のやりたいことをやりますっ!

早見 ポジティブ派だね!

村上 まず何する?

堀江監督 いま、軽犯罪をあげるコーナー(笑)?

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早見 素敵なポジティブな発想を!池端さんは?

池端 私、デパ地下が大好きなんです。でも、毎日通ってたら恥ずかしいじゃないですか?デパ地下で食べ歩きするのが好きだから、毎日デパ地下に行く(笑)。。

堀江監督 レイナちゃん、そんな中学生みたいなこと言う子だったの(笑)?そんなメルヘンなこと言う人だったっけ??なんか普段と違うなぁ(笑)。罪悪感があるので、やっぱり大きなことは出来ないですよね。なので、あらゆる小さな悪いことします(笑)。

早見 やだなぁ(笑)。 

村上 無賃は、悪いことだと捉えてないんですよ。だって忘れられちゃうから、そういう常識がないんです。無賃で旅が出来る人なんです。

早見 ポジティブすぎて、たしかにって思っちゃう(笑)。

MC 映画をご覧になった皆さんにも自分だったら・・と考えていただくと、どういった意見が出るのか楽しみですね。

― では、最後にもう一言メッセージをお願いします。

堀江監督 今日は、本当にありがとうございました。映画のタイトルに合わせてですが、ぜひ忘れないでいてほしいなと思っております。

早見 短い時間だったと思うのですが、私たちがどれだけ楽しい撮影をして、この切ない作品を作ったのかということは伝わったかなと思います。一度じゃなくて、二度でも三度でも、何度でも観て、忘れないでください!ありがとうございました!!

村上 姉さん(池端さん)と、まあ姉さん(早見さん)と・・

早見 "まあ"が付くんだね(笑)。

村上 かなえ(大沢さん)と、堀江監督と・・・関係者の皆さん、本当にありがとうございます。それから、この映画は・・どの映画もそうなんですけど、特にこの映画はエンディングを観ていただければ分かると思いますが、僕らはこの映画をまだ半分しか作ってません。残りの半分は、観てくれた皆さんが完成させるところなので、よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

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胸を締め付けられるほどのピュアな想いを描く、⻘青春ファンタジック・ラブストーリー 『忘れないと誓ったぼくがいた』 をぜひ劇場でご覧ください!

3月28日(土) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開!

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忘れないと誓ったぼくがいた

★2015/3/28 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開★

『忘れないと誓ったぼくがいた』

胸を締め付けられるほどのピュアな想いを描く
青春ファンタジック・ラブストーリー!

監督:堀江 慶

出演:村上虹郎 早見あかり

©2006平山瑞穂/新潮社 ©2015「忘れないと誓ったぼくがいた」製作委員会



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