インド国宝級名優アーミル・カーンさんが初来日!第27回東京国際映画祭 《特別招待作品》 『チェイス!』 記者会見&舞台挨拶に登壇されました!
2014年10月29日(水曜日)

  

GOLDEN ASIA レーベル【第2弾】 12/5(金)公開 『チェイス!』 主演のアーミル・カーンさんとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督による [初来日会見] と [舞台挨拶] が、10/29(水)東京国際映画祭で行われました!

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現在開催中(~10/31)の第27回東京国際映画祭 《特別招待作品》 に選定されたインド映画 『チェイス!』 は、2013年末に本国インドで公開されるやいなや、47億円の歴代No.1の興行収入を記録し、インドのみならずアメリカ・イギリス・中国などの世界各国でもインド映画の歴代興収記録を更新した大ヒット映画。

主演をつとめるのは、昨年日本でも大ヒットを記録した 『きっと、うまくいく』 のアーミル・カーンさん。日活と東宝東和が良質なアジア映画を日本の映画ファンの皆さまにお届けするために立ち上げた、GOLDEN ASIA レーベルの【第2弾】作品で、12/5(金)よりこれまでのインド映画最大のスクリーン数での公開が予定されています。

アーミル・カーンさんとともに初来日したのは、ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督。まずは、おふたり揃って記者会見にのぞまれました。

**記者会見**

― はじめに一言ずつご挨拶をお願いします。

アーミル ずっと日本に来たいと思っていましたし、もちろん映画祭に参加したいとも思っていましたので、日本に来ることが出来て、とても嬉しく思います。妻も一緒に来ていますので、一週間ほど東京を旅行することにもワクワクしています。

ヴィジャイ監督 オハヨウ、ゴザイマス!(日本語のご挨拶に、報道陣よりも誰よりもビックリしていたのはアーミルさん)これだけしか日本語分からないのですが、こうして日本に来られて、本当に嬉しくて興奮しています。私は映画を観て映画作りを学んだのですが、黒澤明監督、三池崇史監督のファンで、三池監督は特にそのワイルドさがとても気に入っています。日本にずっと来たかったので、このように映画祭で来ることができて嬉しく思います。皆さんに映画を楽しんでいただけたら幸いです。

― 『きっと、うまくいく』 の大ヒットで、アーミルさんの来日をたくさんの方が楽しみにしていました。日本では、今回何か具体的にやりたいことなどありますか?

アーミル 『きっと、うまくいく』 がヒットしたということ、日本の皆さんに気に入っていただけたということを聞き、とても嬉しい気持ちです。実は僕に気付いて声を掛けてくださった方がいて、「ああ、気に入っていただいたんだな」と実感することができました。日本でやりたいことは、実は私の妻が計画魔で、旅行前に色々リサーチするんですね。東京のこと、観光のこと、やるべきリストを用意しているのですべて彼女に任せています(笑)。本当は妻は京都に行きたいという希望があったのですが、一週間しかないので今回は東京を楽しむことにして、より長い休暇でまた日本に来られたらその時は日本各地を巡りましょうということで妻と合意しました。

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― ヴィジャイ監督は、日本でやりたいことはございますか?

ヴィジャイ監督 私は週末までしかいないのですが、出来れば侍になってみたいなと思っています(笑)。それから食事をするのが好きなので、美味しいレストランを探したり、映画祭で映画も観たいと思っています。私も次回は家族と一緒に日本に戻ってきて、日本を楽しみたいと思います。

― 本作がインドのみならずアメリカ、イギリス、中国と世界各国で大ヒットした理由をどのようにお考えですか?

ヴィジャイ監督 基本的にインドの映画というのは、すごく感情が込められています。今回の映画はアクション満載なのですが、とてもエモーショナルな部分があります。観ている人たちは、そこに共感できるのではないかと思います。そういうエモーショナルな部分は、言語、国を超えて伝わっていくものなので、各国でヒットしているのだと思います。

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アーミル 映画は、公開されるまでは本当にナーバスなんですね。作った後、失敗や悪い点が目に付いてしまって、もう一度やり直したいなぁと思っていることが多いので、成功するとホッとしますし、皆さんに喜んでいただけると救われます。本作はスペクタクル大作ですが、今ヴィジャイ監督もおっしゃったように、何か感情に訴えるような要素、インド人の琴線に触れる何かが、世界中の皆さまにも共通して響いたのではないかと思います。

** ここからは記者さんからの質問タイム **

― アーミルさんが好きで、色々な映画を観ました。ご自身でも監督やプロデューサーをおやりになっていますが、日本でのロケ、日本作品のリメイク、日印共同製作など、日本とのコラボレーションなどはお考えでしょうか?

アーミル 機会があったら、そしてピンとくる作品があればぜひと思っています。それは日本の作品に出演するということでもあれば、共同製作ということでもあるかと思います。または仰ったように、日本作品のリメイクをインドで作るといったことかもしれません。帰国しましたら可能性を探ってみようかなと思っています。そして、私の作品を色々とご覧いただき、嬉しく思います。

― アーミルさんと言えば 『きっと、うまくいく』 で20歳くらい下の大学生役をやられたり、今作でも難しい挑戦をされていると思います。トップスターでありながら常に新しい役に挑戦する理由はなんでしょうか?そして監督には、"アーミルはやはりトップスターだな"と思ったエピソードなどがあれば教えてください。

アーミル 『きっと、うまくいく』 は、ラージクマール・ヒラニ監督から脚本をいただいた時大変気に入ったのですが、なんと18歳の役ということで "そんなのムリ。きっと笑われちゃう" と、躊躇しました。せっかくのキャラクターを台無しにはしたくないとお伝えしたのですが、監督が 「ぜひ!」 と譲らないんですね。私はヒラニ監督作品のファンでしたので、監督の直感を信じてやることにしました。つまり、私自身は気付いていない何らかの側面を監督は見てくださっているのだと思ったんです。私が作品を選ぶ時は、『チェイス!』 にせよ、『きっと、うまくいく』 にせよ、ストーリーありきです。まずは観客として脚本を読んでみて、惹かれるものがあるか?と考えます。俳優としては、このキャラクターには、自分にとって乗り越えるべき新しいチャレンジがあるか?そういうものを直感的に感じることで有機的に新しい作品を選んでいます。

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ヴィジャイ監督 アーミルがなぜビックスターかと言うと、彼はまずスター気取りしないんです。彼は監督の大親友だと僕は考えています。本作で演じてもらった役は、強い部分と繊細な部分を併せ持っているすごく難しい役なのですが、彼はそれをあまり努力してないように見せる才能があります。役作りにおいて、いとも簡単に役作りをしてしまうという意味では、素晴らしいスターだと思っています。また、彼はチームワークを大切にします。映画はひとりじゃ作れません。チーム全員が力を合わせて作るものなのですが、彼はそれが出来る役者です。僕は役者というのは子供と同じようなものだと考えていて、常にワクワクしていて、映画作りに没頭するような感情を持ってなければいけない。アーミルは、常に映画が好きで、演じるのが大好きという気持ちを表に出している役者だと考えています。なので今回一緒に撮影ができて、私にとって素晴らしい経験となりました。

― 先ほど監督が "親友のような存在" と仰いましたが、アーミルさんにとって監督はどのような存在ですか?

アーミル ヴィジャイ監督はすごく要求が高く、頼れる方です。彼の監督としての資質が、私のパフォーマンスに非常に貢献してくれて、助けになりました。私はヴィジャイ監督をヴィクターとお呼びしているのですが、ヴィクターはビジョンが非常に明確で、とてもオープンで温かく、誰にも平等に接していて、とても良い空気感が撮影中にありました。気さくで話しやすい点も良かったですし、とても大事な点は、ユーモアのセンスがあるということです。撮影中はストレスと緊張感でピリピリしますから、重くならずにハッピーな感じで撮影が出来るというのはとても大事です。今回初めて一緒にお仕事をしたのですが、今ではだんだん友達のような関係になっています。

― 本作は激しいアクションも見どころだと思いますが、撮影にあたって気をつけた点はどこですか?また、監督は黒澤監督と三池監督が好きと仰っていましたが、具体的にどの作品がお好きですか?

ヴィジャイ監督 今回の映画は製作に3年かかり、インドで公開したのが約1年前です。映画というのは自分の身を削って作るものなので、映画を観て気に入ったというコメントを聞くと、やはり安心しますし、ありがたく感じます。アクションは現実離れした世界です。通常の世界でバイクに乗ってトラックを越えることはありえません。映画自体がひとつの世界を作リ出しています。ただ、観ている観客にとっては、それは現実的と感じなければいけない。信じられるものでなければいけない。と思っています。それを演じる役者が、実際にそれを出来ると思い込んでもらわなくてはいけません。緻密に計画を立て、そのアクションに繋げるということを私は重要視しています。やはりアクションで失敗してしまうと、観るに耐えられないものになってしまいますので、それはとても重要な点だと思っています。

今回幸運にもコンラッド・E・パルミサーノ率いるハリウッドのスタントチームと一緒に出来たので、シカゴでの撮影もスムーズに進めることが出来ました。彼らの協力は大きかったと思っています。日本の皆さんはアクション映画が好きだと感じているので、我々の作品を観て、気に入ってくれると嬉しいです。

次に日本の監督ですが、先ほど黒澤監督と三池監督を例にあげましたが、北野武監督も大好きです。役者として監督として、表面ではあまり何を考えているのか分からないのですが、ある瞬間爆発させる素質がある。というところにとても惹かれています。好きな作品は、黒澤監督の『七人の侍』『乱』。そして一番好きなのが『用心棒』です。これは、いつか三船さんのような素晴らしい役者が現れたらリメイク版を作れたらなと思っています。あとは、三池監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』や溝口(健二)監督作品も好きですし、宮崎(駿)監督作品も好きです。彼は天才的だと思っています。

最後は、劇中に登場するバイクと同型の大迫力のBMWが登場し、フォトセッションを行いました。

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**続いては、舞台挨拶**

上映前の満席の会場にアーミル・カーンさんとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督が姿を現すと、割れんばかりの大歓声と盛大な拍手が中々なりやみません。そんな日本の熱いファンの皆さんを目の当たりにして、おふたりともすごく嬉しそうに、手を振って応えてくださいました。

アーミル Thank you! Thank you so much!! アイシテマス!(お客さま:キャーッ!!!)本当にありがとうございます。ふたりとも日本が初めてなのですが、この日をすごく楽しみにしていました。こうして映画祭で来ることが出来て、日本を見ることが出来て、とても嬉しく思います。ちょっと興奮して、東京をトロントと言ってしまいました(笑)。妻と娘も会場にいるのですが、こうやって温かく迎えていただいて感謝しています。

ヴィジャイ監督 コンニチハ!本日は映画を観にきていただき、ありがとうございます。こうして満席の会場をみると、心がいっぱいになる思いです。日本に来られて、本当に嬉しいですし、楽しみたいと思います。愛情を込めて作った作品ですので、観られた後は、今度は皆さんの愛を私たちに与えていただければ幸いです。

― アーミルさんはたくさんの映画のオファーがあると思いますが、『チェイス!』への出演を決めた一番の理由、魅力はどんなところだったのでしょうか?

アーミル 作品を選ぶ時は感情移入できるかどうかということと、あとは直感で選びます。今回は脚本がとても気に入ったのと、スタントやアクション、サーカスの模様とロマンス、それから音楽・・・と盛りだくさんの作品ではあるのですが、やはり自分としては気持ちを込められる作品だと思ったので、『チェイス!』を選びました。

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― ヴィジャイ監督は、今回初めてアーミルさんとお仕事をご一緒されたそうですが、アーミルさんの印象や魅力を伺いたいのですが?

ヴィジャイ監督 アーミルは役者として素晴らしいだけでなく、人間性も素晴らしい。そして、チームプレーヤーですね。チームの輪を大切にするので、監督としてはとてもやりやすい役者でした。演じてもらった役はとても難しい役で、役作りもとても苦労したと思うのですが、アーミルはその労力をあまり感じさせません。一緒にやっていて、良い経験になりました。その演技を皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。

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― 今回はバイクスタント、歌、ダンスにサーカスが加わり、たくさんのチャンレンジがあって相当大変だったのではないでしょうか?

アーミル スタントよりも一番難しいのは、やはりダンスでした。自分はダンスはうまくないので、ダンスのシーンがくると怖くなってしまうんですね。リハーサルを重ねて重ねて、ダンスシーンの撮影に臨みました。スタントは楽しかったのですが、サーカスのスタントは結構苦労しまして、カトリーナと一緒にリハーサルを何度も重ねました。80~90%は、スタントマンなしで自分たちでやっているんです。高所で命綱なしで演技していましたので、それはかなり苦労しました。結果的にうまくいって良かったです。

― アクションシーン満載のシカゴロケについて、バイクスタントなども含め何かエピソードをお聞かせいただけますか?

ヴィジャイ監督 良いエピソード?それとも悪いエピソード(笑)?スタントは観るのはすごく楽しいのですが、行うとなるともちろん大変なことで、計画的に行うことが大切です。役者はもちろん、スタントマンの安全性を確保することに細心の注意を払って計画的に行うと、スタントもうまく行えるのです。観ていただければ分かるのですが、結構危険な場面にアーミルを使ってしまいました。良い役者であれば、サーカスのシーンのように安全性を確保した上で、ある程度リスクを冒してもらうことも大切だと今回思いました。バイクに関しては、自分自身がバイクがとっても好きなのです。皆さんの心の中にも "これくらいのスピードを出したい!こんなスリルを感じたい!" という若い部分があると思うのですが、私にもそういう部分がありまして、今回バイクを使用することにしました。でも皆さん、映画館を出てからスタントは試さないようにしてください!

― と監督は仰っていますが、実際にアクションをやられたアーミルさんはどのようなお気持ちだったのでしょう?お怪我はされなかったですか?

アーミル 私は怪我をしなかったのですが、ウダイ(追いかける刑事役の方)がちょっと怪我をしてしまって、一週間程松葉杖をついて歩いていました。あとはスタントマンが車を飛び越えて着地するシーンがあるのですが、彼はアメリカ人のスタントマンでしたが、スピードを計算ミスしてしまったのか予定より遠くに飛んでしまい、ちょっと怪我をしました。

(ここで、会場内のお子さんの泣き声が。すると、ヴィジャイ監督とアーミルさんは嫌な顔ひとつせずニコニコ目を向けて、"(僕たちの)答えに満足してないんじゃない?" とユーモアを交えた優しい心遣いを見せてくださいました)

― では、最後にメッセージをお願いします。

ヴィジャイ監督 たくさんの方に、この映画を観て楽しんでいただければと思います。そして、この映画だけでなくて、この後多くのインド映画に触れてもらえたらすごく嬉しいです。愛と敬意を込めて、この映画を皆さんにお届けします。

アーミル 数ヶ月前の話なのですが、日本人に声をかけられてサインを求められたんですね。"何で僕のこと知っているの?" と聞いたら、"『きっと、うまくいく』 を観て、あなたの大ファンなのです" と言われ、その時初めて日本で 『きっと、うまくいく』 が成功したと知りました。皆さんに受け入れてもらえたことがすごく嬉しかったですし、温かく迎えていただいて、本当にありがとうございます。『きっと、うまくいく』 の監督、ラージクマール・ヒラニ監督とまた新しい映画を撮りました。『チェイス!』の後、また注目していただけたら嬉しいです。

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『チェイス!』 12月5日(金) TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開!

"GOLDEN ASIA" 公式サイトで【第1弾】【第3弾】作品も、ぜひご覧ください!!


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チェイス!

★2014年12月5日 TOHOシネマズみゆき座他全国公開★

『チェイス!』

天才トリックスターvsインドNo.1刑事―ダマしダマされ追いかけろ!

監督・脚本:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ

出演:アーミル・カーン カトリーナ・カイフ アビシェーク・バッチャン

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