『クロユリ団地』 は、大ヒット映画 『リング』 を発表し、日本中を恐怖に陥れたホラー界の巨匠・中田秀夫監督が、満を持して再び日本に、そして世界に送り出した戦慄のホラー作品。本作は、日本中にあるありふれた景色でありながら、同じ形の建物が並ぶ奇妙さ、隣に誰が住み、何をしているか分からないという不気味さを併せ持つ空間・団地を舞台に、現代社会で多くの人が抱える 「孤独」 が呼び寄せる恐怖の連鎖を描きます。

監督自ら 「中田ホラーの集大成」 と称する本作がいよいよ初日を迎えた5/18（土）、日本で舞台挨拶を行ったのち、『リング』 が当時の日本映画の興行記録を塗り替えた台湾に飛び、舞台挨拶が行われました。

空港には約1000人のファンが集まり、前田敦子さん、成宮寛貴さん、中田秀夫監督の姿が見えるなり、「あっちゃん！」 「ナリ！」 という歓声が空港内に響きわたり、現場は一時騒然となるほどの盛り上がりを見せました。

その後の会見・舞台挨拶でも、空港同様割れんばかりの歓声が沸き起こり、大変な盛り上がりを見せるとともに、客席からの声とコミュニケーションするようなシーンもあり、笑いと笑顔が絶えない、大盛況のイベントとなりました。

■■『クロユリ団地』 台湾イベント　会見 ■■

― 今回、台湾にいらっしゃってみていかがでしたか？

中田監督　今回3度目の台湾になるのですが、熱烈歓迎を受けて嬉しく思っています。日本の公開にあわせて、こうして台湾でイベントが出来ることを嬉しく思います。

― 映画の見所を教えていただけますか？

中田監督　台湾にも団地のようなものはあると思ます。そして、そういう古い団地には色々な人が住んでいて、隣通しでも顔も知らないような人がいるものです。でも、本当は友達になりたいと思っているかもしれません。そんな時、孤独を感じるその人間の隙間に幽霊がつけこんでくるというところですね。

― 台湾に来てみていかがですか？

成宮　（中国語で） ダージャーハオ　ヲースーNARI （訳：皆さんこんにちは。NARIです。）こうして台湾に来ることが出来て、更に同時公開できることは、とても幸せに思っています。空港でも皆さんがあんな風に待っててくれて、嬉しかったですね。（ファンの反応をみて） みんな日本語わかるんですか？嬉しいですね。日本と台湾は離れてますが、こうして皆さんち交流できることを嬉しく思います。

― 前田さんもはじめてですよね？いかがでしたか？

前田　（中国語で） ダージャーハオ　ヲースーあっちゃん。ウォーアイニーメン （訳：皆さんこんにちは。あっちゃんです。みんなのこと愛してるよ） 台湾に来ることが出来て嬉しいですね。謝々。

― 『クロユリ団地』 を撮影してるときに悲しかったことや怖かったこと、不安などはありましたか？

前田　初めて台本を読んだときはホラーですし、中田秀夫監督という世界でも活躍する方の作品に出るという不安もありました。でも、中田監督に実際にお会いしたら、「ホラーの現場は笑いの絶えない現場になると成功するんです。楽しくいきましょう。」 と言って下さいました。監督はすごくお茶目な方で、撮影自体はとても楽しかったです。

― 台湾に来たことがあるご友人などから、今回台湾に行くにあたってアドバイスなどはありましたか？

前田　中田監督は、もう何度も台湾には来られていて、美味しいところがたくさんあるとおっしゃってました。今夜が楽しみですね。

― DVDの映画鑑賞がお好きだと聞きましたが、どういう映画が好きですか？

前田　さっきも中田監督にずっと、おすすめ作品を教えてもらっていました。帰ったら早速DVDを探してみようと思います。

― 空港でのファンの出迎えが1000人ということでしたが、今回の熱烈な歓迎をどのようにとらえましたか？

中田監督　僕は台湾に来るのは3回目なのですが、今回が一番熱烈でしたね。僕自身もボディーガードをやったりして楽しかったですね。皆さんの熱い思いを受け止めさせていただきました。

前田　私は普段は日本で活動してますが、今回、台湾でこんなにたくさんの方が笑顔で出迎えてくれて、頑張ってきて良かったと思いました。グループのときは来ることができませんでしたが、こんなに早く独り立ちして、こんな形でみなさんに会いに来れると思ってなかったので、本当に嬉しいです。

成宮　プライベートで旅行するときは、こういうことにはならないですよね（笑）。でも 『クロユリ団地』 と、そして僕らのファンの皆さんには本当に感謝してます。こんな風に皆さんに待っててもらえると思っていなかったので、とても嬉しいです。

― AKB48を卒業されて、どんどん綺麗になられている印象を受けますが、普段どういったケアやトレーニングをされてるのでしょうか？

前田　嬉しいです。今日こうして台湾の皆さんに会えるということで、昨日の夜はジムに行って、トレーニングをして万全の状態で来ました。

― 最後に一言づつメッセージをお願いします。

成宮　今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。同時公開ということで今回は日本からやってきました。この映画は団地が舞台になっています。きっと台北にも団地がありますよね。身近な題材でもあるので、みなさんも楽しんで、怖がってもらえるんじゃないかとと思います。この映画は、怖いだけじゃなく、孤独な魂の共演を描いています。その点も観ていただければと思います。最後までゆっくり楽しんでいって下さい。

中田監督　（客席から「秀夫ちゃーん」との声が） 秀夫ちゃんでーす（笑）。今日日本でも公開を迎え、たくさんの方に観てもらったのですが、こうして台北でも上映され、今回オリジナル作品ですが、この後も続きがあるかなぁと思っています。みなさんに応援してもらえれば･･･勝手に言ってるだけですが（笑）。この後、ご覧になって友達などにも勧めていただければと思います。今日は本当にありがとうございます。

前田　今日は短い間でしたが、ありがとうございました。この劇場での上映は、きっと音も良いでしょうし、是非驚いていって下さい。後半になるにつれ、それぞれの登場人物の孤独や悲しみがにじみ出てくるので、そのあとの感動という部分を感じていただければと思います。楽しんでいって下さい。

■■『クロユリ団地』 台湾イベント　舞台挨拶 ■■

― 今日はこうして、たくさんのファンが来ていますが、いかがですか？

中田監督　今回、台湾に来るのは3回目になりますが、こうして映画を観終わったお客さんが盛り上がってくれて嬉しいです。

― 空港でのファンの歓迎、そして先ほど行われた会見を経て、台湾に対しての印象はいかがですか？あと、お腹は空いてますか？

成宮　お腹は空いてます（笑）。何がいいかな？皆さん何がおすすめですか？（客席から、飲茶、小龍包などの声が上がる） 飲茶はすごい好きです！あと、小龍包は 「食べよう」 って、さっき裏で言ってました（笑）。台北に降り立った瞬間から、今まで、ここまで温かく迎え入れてくれると思っていなかったので、今回この 『クロユリ団地』 で台北に来れたことをとても嬉しく思います。

― 劇場ロビーに前田さんのファンの方々から、とても大きい花が贈られていましたが、いかがでしたか？

前田　すごい大きい素敵なお花をいただいて、ありがとうございました。あとでTwitterにもアップしたいと思います。みなさんの愛をすごく感じました。ありがとうございました。

― 今回はかなりハードなスケジュールだったと思いますが、台湾に来てみてどう感じましたか？

前田　『クロユリ団地』 は今日公開日でしたが、以前から 「行きたい」 というのを言っていたので、今回実現することができてとても嬉しかったです。昨日は楽しみで眠れませんでした（笑）。

― それでは最後に3人からメッセージをお願いいたします。

中田監督　みなさん、映画はどうでしたか？どこが怖かったですか？悲しかったりもしましたか？（客席から、ミノルが怖かった、あっちゃんが1人で寂しかったとの声が上がる） わかりました、ありがとうございます（笑）。

― ミノル君はいないんですか？

中田監督　（胸ポケットに入れてあった、ミノルのぬいぐるみを手にし、裏声で） 僕、ミノル。今回は来れなかったけど、次は来るね。（客席から、拍手と歓声と笑いが）

前田　また台湾に来たいです！皆さんのこの歓迎は映画が楽しかったというテンションと思っていいんですよね？（客席から拍手） 皆さんが温かくてとても嬉しいです。映画を面白いと思ってくれたら、また2回目3回目、それぞれ違う感情で見れると思うので、色々な楽しみ方をしてみて下さい。

成宮　今日はお忙しい中、集まってくれてありがとうございました。俳優として、こうして国を超えて台北にいれるということを幸せに思っています。皆さんは日本好きですか？あっちゃんのこと好きですか？（客席から歓声が） ありがとうございます（笑）。今回この 『クロユリ団地』 という映画ができました。団地という場所が舞台になっているので、皆さんも身近に感じてもらえたと思います。劇場でみて、そのあとDVDでみても怖いと思います。また、この映画を愛してもらえたら、僕たちもまた台北に来るチャンスができると思います。今日はありがとうございました。