日本発・世界標準の映画レーベル 【SUSHI TYPHOON】 が、7/23(土)遂に日本逆上陸!
“SUSHI TYPHOON” まつり、『ヘルドライバー』 初日舞台挨拶の模様をお伝えします!
ターゲットは北米を中心にした海外。アクション、バイオレンス、ホラー、コメディ、そしてLOVE!世界の映画ファンが観たいと思う日本映画を提供するレーベル軍団、それがSUSHI TYPHOONです。
銀座シネパトスでは、7/23(土)~8/19(金)の4週間限定で、SUSHI TYPHOONレーベル4作品をまつり上映!
そして、7/23(土)初日には、その全ての作品の舞台挨拶が行われ、全てのMCを映画監督の井口昇さんがつとめて下さいました!
『ヘルドライバー』は、海外映画祭で数々の賞を受賞した『東京残酷警察』の監督・西村喜廣が放つ、日本分断!ゾンビも四肢切断!極彩色の地獄絵図!人類存亡をかけ、壮絶な戦いを繰り広げるスプラッター&カーアクション巨編!
舞台挨拶には、西村喜廣監督、原裕美子さん、しいなえいひさん、波岡一喜さん、岸健太朗さん、久住みず希さん、穂花さん、柳優怜さん、石川ゆうやさん、亜紗美さん、VFXを担当された鹿角剛司さんが登壇されました。
SUSHI TYPHOON 初日舞台挨拶4回目(ラスト)は、井口昇監督、ゾンビのマスクをつけて登場です!
井口 誰だか分からないと思いますが、井口昇です!今日4本目ですが、最後の最後に一番でとんでもないのがきました。多分おなかいっぱいになると思います!では、スシーッ!
お客様 タイフーン!!!
この日ラストの回は、男性のお客様が圧倒的多数を占め、昼間のお客様以上のものすごい熱気です。お客様も、登壇者の皆さんも、お互い負けていないくらい全員テンション超高め!まさに会場が一体となっています。
全員登壇したところで井口監督がマスクを取り・・・
井口 あ、西村さん服着てる!
この後、お客様の熱狂的な「脱げ脱げ」コールにより、西村監督は恒例のふんどし姿に。しかしながら、ファンの間ではおなじみのこの姿、先日のプチョン映画祭では “ドン引き” だったと坂口拓さんが暴露。(坂口さんは、本作に出演していませんが、“盛り上げようと思って”と登場し、いつの間にか退場していました)
西村監督 韓国なのでKARAを踊ったんだけど、睨まれた!
井口 プチョンでは泣きそうだったね(笑)。
と、ここで坂口さんのリクエストにお応えし、西村監督と井口監督によるKARAのダンスをちょこっとだけ披露。
井口 では、一言ずつご挨拶をお願いします!
穂花 今回はゾンビ役だったのでセリフはなかったのですが、すっごい面白い仮装だったのでぜひご覧下さい。
岸 この映画は、マッハの映画です。ものすごい速度で、色んなエネルギーがバンバン襲ってくるので、それに耐えられるかな?!楽しんでいって下さい。
しいな 今回は、世にも恐ろしい母親役を演じさせてもらいました。西村さんに頂く役は毎回本当にすごいことになるので、多分期待を裏切らない感じになっていると思うので、楽しんでいって下さい。
原 緊張して、何を喋ればいいのか覚えていません。とにかく血がいっぱい出ていたことは覚えてます!いっぱいゾンビを倒したことも覚えてます!!とりあえず観てください。
柳 今日は『忍たま~』初日にお越し頂きまして・・・。
波岡 僕も出てるのでやめてもらえます?気まずい空気が(笑)。なんか今日の舞台挨拶は最初からブッ飛んでいて、お客様もメチャクチャ熱くて、オレは感激してるゾーッ!!
お客様 ウォーッ!!!(←ホント、熱い!)
波岡 劇中で僕はゾンビを殺しまくってスッキリしているので、皆さんもそんな気分になってスッキリして下さい。
久住 この映画は、熱い魂が込められた一種のアトラクションのような感じで完成されていると思いますので、ぜひ楽しんで帰って下さい。
石川 (西村監督に“アレ?出てたっけ?”と突っこまれ)出てた、出てた!意外に出てる!!
そして、お客様の「ジュリー!」の声に応え、被っていた帽子を投げ・・・
石川 あとで返して下さい(笑)。この時間になるとだんだん男性客が増えてきて、女子率がどんどん減ってきて、いいね~。みんな、愛してるぜーッ!今回も皆さんの期待を裏切らない本当にひどい殺され方していますから、ぜひ観てください。
お客様 ヒューッ!!!
亜紗美 今回は出てますっ!斉藤工の隣でカッコよくキメてますんでね。よろしくお願いします。それだけデスッ!
西村 はいはい。じゃ、締めて下さい、社長。
鹿角 この映画を作る時に西村さんが最初に言ったのは「外人が疲れる映画を作りたい」ということでした。
亜紗美 その通りだっ!
鹿角 で、初めて上映した時、みんな疲れて無口になったからインターナショナル版で15分短いバージョンを作ったんですよね。
亜紗美 その時は出てなかったゾッ!
鹿角 カットされたんだよね。で、今回はちゃんと日本版を上映するんだよね?疲れるバージョン。いちいちしつこいバージョンね(笑)。でも、今日はこれが最後の回なので、楽しんで、グッタリして帰ってもらえればと思います。ビールがうまいはずです。
井口 で、西村さんね。この作品はどういう意図で作られたんですか?どういう脳ミソで作ったのかと?1年前に制作しているんですよね?
西村 そうです。だから脚本も3年前くらいから書き始めています。
井口 なのに、色々タイムリーな・・・。
西村 色々タイムリーなことが起こり、ちょっと公開できねーんじゃねーの日本で?という感じだったんですよね。
井口 観てもらうと分かりますが、偶然なんですけど煙が出てたり色々あるんですよね。で、何をやりたかった映画なんですかね?
西村 ゾンビで遊びたかったんですよ。それは多分出来ていると思うし、今まで日本のゾンビ映画が、何となく出てきている感じがしたので、それをやめたかったんです。バリバリな感じにしたかった。
井口 でも、伝説の地獄の現場だったらしいじゃないですか?
西村 これ以上カット数はとれないだろうというところまで1日でやってみたかったの。まず、オレの限界を確かめてみようと思って、1日300カット。
井口 いつ寝る時間があるんですか?!
西村 寝る時間がなかった(笑)。普段は最低ラインが180の、最高ラインが300ちょいなんですよ。で、コンテ描いてたら、全部で3500カットあって分厚くなっちゃって、なんかジブリみたいって思った♪
登壇者 ちがう!ちがう!
井口 それを2週間以内に撮ったんですか?
西村 みんなが地獄をみてます。
井口 その地獄の証言を原さんに聞いてみましょう。映画は初出演なんでしたっけ?
原 映画に出るのは2回目になるのですが、西村組は初めてです。
西村 もっとね、シャキシャキ話せよ、お前!
原 このパターンで、もっとキツイ感じの言葉がたくさん飛び交い、自分の生命の危機を感じながら、精神的に追い込まれ、肉体的に追い込まれ、でも何とか生きていたので、良かった~。
西村 撮休の前の日にヘアメイクさんに「わたしが・・・休み明けに来なかったら・・・どうしますぅ?」と言い残して帰ったんですよ!(会場爆笑)
原 それはヘアメイクさんとの内輪の話だと思っていて、まさか西村監督の耳にまで入ると思わずにポソッと言ったのに、(休み明けに)戻ってきたら「よく戻ってきたな」と言われて、この現場でヘタなことは言っちゃいけないなと思って、だから私その後ヘンなこと言ってないと思います!
西村 ヘンなこと言っていいのよ。言って大丈夫よ!ヘンなことたくさん言われているからね、オレ。
井口 しいなさんは、西村組は何度も出てレギュラーになってますよね?地獄の現場を何度も体験していらっしゃると思いますが?
しいな 地獄が慣れすぎて、逆に他の現場に行くとものすごく楽に思えます。だから鍛えられて良かったなと思ってますよ。
西村 しいなさんはね、「こうやってもらってもいいですか?」というと、「うん、分かった」って。
しいな 「ああ、分かりました」という感じで、もう慣れてます(笑)。出来上がったものを観ると、それだけの素晴らしいものが出来ていますから。それでヘンなもの作ったら殴りますけど、ちゃんと素晴らしいものが出来るので楽しくやっています。
井口 穂花さんは、撮影中のエピソードなどありますか?
穂花 着物を着て、刀を持って全力疾走するシーンがあるのですが、そこで思い切りコケたんです。で、肉が出ちゃうほど剥けて、もう走れないというくらい・・・。
西村 追っかけていたら、いきなりカメラから消えたんですよ。あ、ヤバイと思って。で、今回映像から消えるギリギリまで使ってます。
穂花 今回は自分にとって肉体的にハードな役というか、そういう意味で、役って大変なんだなと思いました。もっと鍛えてもらおうと思いました。
井口 あまり時間がないので、思い出エピソードをポンポ~ンと言える人?!
亜紗美 ハイッ!現場でこの人(西村監督)「次はここを撮る」って言わないんですよ。だから、工ちゃんと「次はここだよね」って言いながら雨の中やりましたっ!
西村 雨の中ね(笑)!雨のシーンが多いんですよ。マジ豪雨!それは何故かと言うと時間がなくて撮休もなく、予備日もないので、もう雨の中撮るしかないでしょう、みたいな。同じ時期に、同じところで『極道兵器』も撮っていたんですけど、『極道兵器』は撮休になってました。
波岡 西村監督がやってきて「前にゾンビがいるから車を運転しながら戦って」と言われて、その演出がギアをまわしながら「1,2,3,1,2,3,4」と言っているだけで、何を言っているんだろう?と、僕は撮影中は全く分からなかったのですが、出来上がったものを観たら、「ああ!こういうことか!!」という感じでした。
久住 この映画では血のりがいっぱい飛びますが、ボクだけ浴びてません!
原 いいなぁ。
久住 逆に浴びたかったんですけど。。
岸 西村さんは、まだ(カメラが)回ってもいないのに「回った~」って言うんですよ。で、「ヨーイ、スタート」となったらギリギリで回るという神業でした。
西村 だって15秒で1カットずつ撮らなきゃいけないでしょ。
岸 でも、さすがにカメラマンさんは「回ってねーよ」って言ってましたよ。あの仏の百瀬さんが(笑)。
石川 ボクは3日~4日に1回のペースでの撮影だったのですが、歯に菌が入ったとかで西村さんのカオがどんどん大きくなっていって、心配でもありつつ怖かったです(笑)。
西村 毎日、原から痛み止め貰ってたんですよ。「これ、あげますぅ」って。
原 だってずっと痛かったら監督さらにイライラして機嫌悪くなるんだもん!予定通り撮れないと、「イライラしてきたよ。イライラしてきたよ」ってアピールして、さらに歯が痛かったら輪をかけてイライラしちゃうから薬あげました。
鹿角 言いたいことが、いっぱいあるよ!『●●●●●●●』(←邦画大作)の1/30の予算で、カットは100カットも多いんだから!
西村 「普通の映画だと600カット越すことはないよ。だから大丈夫だよ」と鹿角さんに言われたから、「大丈夫なんだ!」と思って編集してたら800カットになっちゃってた(笑)。
鹿角 波岡さんも出ているけど、『●●●●●●●』は700カットだからね!
波岡 はい。とても落ち着いた現場でした(笑)。
西村組のハイテンションぶりに相応しく、時間切れでとりとめもなく挨拶が終わり、お客様にとっても楽しいフォトセッションへとうつりました(笑)
日本人よ!
これが “世界” が観たかった日本映画軍団だ!
★2011年7月23日(土)~8月19日(金)
銀座シネパトスにて4週間限定まつり上映!★
◆『ヘルドライバー』
(C)2010 SUSHI TYPHOON / NIKKATSU
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