『ララピポ』初日舞台挨拶
2009年02月07日(土曜日)

  

2月7日(土)、『ララピポ』が初日を迎えました。

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渋谷シネクイントにて舞台挨拶が行われましたので、その模様をレポートいたします。今日ご登壇されたのは、成宮寛貴さん、村上知子さん(森三中)、中村ゆりさん、吉村崇さん(平成ノブシコブシ)、皆川猿時さん、濱田マリさん、そして宮野雅之監督の総勢7名。主要キャスト全員が顔を揃える最初で最後の貴重な初日舞台挨拶となりました。



―まずは一言ずつご挨拶をお願いします。

成宮 『ララピポ』とうとう初日を迎えました!今日は、ぜひ楽しんで帰って下さい。

村上 撮影を終えてからこの日を迎えるまでかなり待ち遠しかったですが、皆さんに観て頂き、そして良い気持ちになって帰ってほしいと思ってます。

中村 この映画は、何人もの人が結婚した幸運を運んだ映画ですので、皆さんもあやかって帰って下さい。

吉村 こういう(舞台挨拶の)経験は初めてですが、後ろの席の方が“ララピポ”って書いてある何か持っていて、ウラに・・平成の“成”か・・成宮の“成”か、書いてあるのが見えるんですが・・え?成宮くんですか?ちょっと勘違いでございました(笑)

皆川 ボクも観ましたが、ヒドイ映画です(笑)。でも、愛がある!ということで、宜しくお願いします。

濱田 私は、皆さんのように公開初日に映画館に行くことの出来ない人間なんですが(笑)、皆さんステキな笑顔ですね。映画を観終わった後に、この笑顔が200%くらい引き上げられることを祈ってます。

監督 隣の映画館で『ヘブンズ・ドア』も初日を迎えていますが、『ララピポ』を選んで下さった皆さんの勇気に感謝です(笑)。でも、本当に楽しんでもらえると思っています。



―この映画では皆さんが濃いキャラクターを演じていて、風俗専門スカウトマンに何故成宮さんが?という気もしますが、最初にこのお話を聞いた時どのようなお気持ちでしたか?

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成宮 プロデューサーさんに「成宮くんにすっごいピッタリの役をみつけたんだよ」と言われて渡された本を読んでみたら、風俗のスカウトマンだったんですが、これが薄っぺら~いヤツで(笑)。普段演技していると、自分の中の薄っぺらい部分や嘘が下手クソな部分は、なるべく隠していたくて26年間必死に隠してきたんですが、今回その部分をみせるというのは、恥ずかしく、とても勇気のいることでした。でも、この映画のキャスト、スタッフの素晴らしさが、ボクに「これを乗り越えなくては!」という試練に立ち向かわせてくれました。


―村上さんは、映画の中でロリータファッションに身を包んでいらっしゃいますが、着心地などはいかがでしたか?

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村上 かなりフリフリな洋服で、ギリギリ20代でよかったなと。あの衣裳はなかなか着ることが出来ないと思いますので、良い思い出になりました。

それと、“ベッドシーン”があり、私にとってはかなりハードルの高い演技を求められることになるので、「これはプライベートレッスンが必要だな」と思い、クランクインするまでの3ヶ月間、めっちゃめちゃ頑張って彼氏づくりに励みました(笑)。正直、演技より彼氏をつくることが目標で、彼氏が出来て、ようやくちゃんと台本を読みました。

“ベッドシーン”で女性らしさを出すため、色んな女優さんの演技をみましたが、当日現場に行ったら、「プロレスかっ!」というくらいハードで、ここは一番の見所ですね!マンネリの方は、参考にして頂ければと思います。スミマセン、下品で(笑)


―中村さんといえば清楚なイメージの女優さんですが、今回はOLから風俗嬢になり、AV女優へという役柄ですが、最初にこのお話を聞いた時どんなお気持ちでしたか?

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中村 同じ女性として、どういう人生があってそういう道に行くのかに、元々すごく興味がありました。演じる上では、その役柄のバックグラウンドを探ることも必要でしたが、映画の撮影に入る前にパッケージの写真撮影があり、小学生の格好やセーラー服、ナースの格好で縛られるなど、だいぶ恥ずかしい経験をしましたので、それが役作りの手助けになってくれた部分もあり、楽しんで演じることが出来ました。

あとは、監督の中にしっかりトモコちゃん像があり、「それはトモコちゃんじゃない!」という指導がしっかりあったので、お任せすることが出来ました。


―吉村さんは映画初出演でしたが、芸人さんと俳優さんでは勝手が違いましたか?

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吉村 全然違いますね。現場の空気というか、皆さんが大人でビックリしました。ボクは芸人として何とか笑いをとろうと思って、初シーンの「よーい、スタート!」の声と同時にオナラをしたところ、芸人だったら絶対に笑いが来るんですが、あの時の皆さんの大人の顔ったらなかったですね・・。で、動揺しちゃって、その動揺したボクの顔が出てくるシーンがありますので、それを探して頂けたらと思います。あれ?(会場が)一瞬にしてこんな空気になっちゃいましたが・・。

―もう一度映画のお話があったら出演されますか?

吉村 もちろんやります!でも、監督とは性的な思考があわないので、もうやりません(笑)(会場大爆笑)



―皆川さんは映画の中のイメージが強すぎて、控室で共演者の皆さんが「違う人みたい」と口にされていましたが、映画の中では引きこもったり、盗聴したりとかなりディープな役どころでしたね。

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皆川 整形してきました(笑)。盗聴ではないですが、皆さんも普通に生活する中で壁の薄いアパートに住んだり、それに近い経験はあるんじゃないでしょうか。ボクは、ドラえもんに憧れて押入れで寝ていた時期があって、声がよく聞こえてしまうんです。隣の人は、日曜の朝から・・・まあ、そんな感じでした。



―濱田さんも、ゴミ屋敷に住んでいて、かなり社会の闇を背負っているようなすごい役どころでしたが。

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濱田 はい。キツくて、痛い痛い役なんですが、「絶対私にやらせて下さい!他の人に回さないで下さい!」と、喰いつきました。芸能界はイス取りゲームのようなものですが、この“良枝”という役をやったら「1人勝ち出来るやんけ」と、そんな浅はかな気持ちで現場に行ったら、すごく難しい役でした。

ゴミ屋敷というのは1日では出来ず、かなり鬱積した何かと長い年月がないと出来ないんですが、そのあたりを映画でみて頂きたいです。

それと、先ほどから監督のイメージがちょっとちょっと・・という感じになっていますが、現場で助けて頂いたのは監督の演出です。“良枝”は、とてもやりたい役でしたが、監督に会ってすごく難しい役だと思いました。でもそこを乗り越えられたのも、監督の見事な演出があったからだと本当にリスペクトしておるのですよ。私より、ちょっと年下なんですけどね。じゃ、次、宮野くんいっちゃって(笑)



―描写するには難しい点がたくさんある題材だったと思いますが、初監督作品としてこういう題材に取組むのはいかがでしたか?

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監督 初監督でこのお話を頂いた時に、「ハードルがむちゃくちゃ高いな」と思いました。でも、スタッフがみんな優秀で助けてもらったんですが、やはり一番助けて頂いたのは、ここにいらっしゃるキャストの皆さんで、映画を観て頂ければ分かると思うのですが、描かれていないバックグラウンドを含めて画面から出てくるエネルギーがすごくて、助けになりました。




―皆さんが演じられた6人のキャラクターは言ってみればダメ人間ですが、一所懸命生きている姿が素晴らしく、人間誰でもダメな部分は持っていますので、共感して頂けるのではないかと思います。今日はこうしてメインキャストの皆さんが勢揃いしたということで、ここで敢えて探すなら「自分のここがダメダメだな」という部分をご披露頂ければと思うのですが・・。

成宮 お正月にブラジルを旅した時、気をつけていたんですが、気を抜いた瞬間にパスポートと携帯を入れたバッグをまるごと盗まれてしまいました。それ自体もダメだなと思うんですが、軽い気持ちでそれをブログに書いたらニュースになっちゃって、芸能人としてダメだなと思い知らされた出来事でした。今年1年頑張りたいと思います(笑)。

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村上 森三中というグループにいることがダメだなと。3人とも、とにかく自分に甘い。「めんどくせー」が口癖で、誰かしら食べ物を持っていて、楽屋で1人が食べ出すと「一口くれ」ということになり、どの楽屋にいても養豚場のようになってしまいます。結婚してから健康に気をつけなきゃと思ってダイエットしましたが、一番太っていた時は、本当にダメダメでした。

中村 日頃から人に迷惑をかけないようにと心掛けているんですが、どうもお酒を飲んだ時にダメなんですよね。この間飲んでいる時に、翌日早かったので先に帰ったんですが、電車で眠ってしまって3往復して、結局タクシーで帰りました。

吉村 ボクはこの中でダントツにダメ人間だと思います。さっき楽屋で皆でサインを書いていたんですが、ボクの左手が真っ黒になってることに気がつきました。どう考えても、人のサインを消しちゃってる可能性があります。ダメですね~。

皆川 ボクはプラモデルを最後まで作ったことがないんですが、1つのことを最後まで成し遂げるというのが結構苦手な方で、引越しした時に買った家具を組み立てるのもやっぱりダメで、庄司くんに全部やってもらいました。

濱田 私は夜マスクをして寝るんですが、マスクの跡がなかなかとれないんです。でも、「ま、いいか」と思ってしまうところがダメですね。朝の生放送によく出させて頂くんですが、現場についても跡がとれず、メイクをしてもとれず、本番中もとれず、お昼ごはんを食べる頃になってとれるんですが「今頃とれてもダメだよね~」なんて、そんな日常を送ってます。

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―さて、ここで脚本を担当された中島哲也さんから、宮野監督にメッセージをお預かりしています。「ギリギリの人生を送る人々の物語は、ギリギリの年収で生きる監督にしか描けない!超下品なのに、美しい!」というお墨付きを頂きましたが、いかがですか?

監督 ・・許せないですね(笑)。でも、怒れないのは、やはりちょっとホントのことだからかな。私の日常は、皆川さんが演じた杉山という男の暮らしと似ていて、盗聴はしませんが、原作にもあるようにあまりにもヒマで図書館に行くんです。すると、自分に似たような人がいっぱいいるんですよ。それをみた時笑っちゃって、そんな経験が『ララピポ』に出てるんじゃないかなと思います。自分の人生をちょっと笑えて、楽になって一歩踏み出せたらいいなという映画になっていますので、皆さんに元気になって映画館を出てもらいたいです。



―最後に成宮さんから会場の皆さんへメッセージをお願いします

成宮 この作品は、「明るく、楽しく、前向きに生きよう」と思える映画になっています。暗い世の中ですが、少しでも明るくなってもらえればいいなという気持ちでみんなで作りました。一緒に盛り上げてもらえたらと思います。


『ララピポ』

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2月7日(土)より、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋、新宿ミラノ3ほかにて全国公開中!
監督:宮野雅之  原作:奥田英朗「ララピポ」(幻冬舎文庫)  脚本:中島哲也 
出演:成宮寛貴 村上知子(森三中) 中村ゆり 吉村崇(平成ノブシコブシ) 皆川猿時 濱田マリ ほか
主題歌:「people in the World」 AI (ユニバーサルシグマ)