『ブタがいた教室』ついに公開です!!
’11月1日(土)、ユナイテッド・シネマ豊洲、新宿武蔵野館そしてシネ・リーブル池袋にて舞台挨拶が行われ、主演の妻夫木聡さん、そして前田哲監督がご登壇されました。新宿武蔵野館での様子をお伝えいたします。
司会 今回初めて教師役を演じられて、苦労したこと、工夫したことなど教えて下さい。
妻夫木 芝居というより一人の教師として子どもたちに何ができるのか何を伝えられるのかということを実際考えました。事前にドキュメンタリーや資料などをみて、自分なりの教師像を描いて撮影に臨みました。
司会 子どもたちの言葉、表情が演技を超えていると感じさせる場面がたくさんありましたが、どのように演出されたのでしょうか?
前田監督 僕は撮影までの時間をどう過ごすかということに重点をおいてきました。1ヶ月間の合宿もそうですが、実際にディベートを行ったり、毎週土日にリハーサルをしたり、それを通じて自分の想いを自分の言葉でどう表現するのかということの訓練をしてもらいました。自分の心から出た言葉でなければ人には届かない、という確信を持っていたのでそれを撮影までの間に徹底しました。実際の撮影はライブのようにカメラを何台か設置して、あとは星先生にお任せして、用意ドンでやってもらいました。
司会 星先生のシーンはカットされたシーンが多かったと伺いましたが。
妻夫木 特にディベートのシーンで、本番、用意スタートとなると、どうしても子どもたちの表情が硬くなったり、何か言わなければといった想いが先にたってしまって自然さが無くなってしまうんですね。僕は事前に何やってもいいって言われていて、台本にはない、教師である星先生としての言葉を子どもたちに投げかけることによって、子どもたちにスイッチが入れられるんじゃないかな、と思ってましたので、毎回ディベートのシーンで10分ぐらいアドリブを言ってみたりして子どもたちにスイッチを入れたりしてたんですが、見てのとおり、一切カットですよね(笑)
前田監督 ・・・。名残は残っていると思いますよ(笑)
司会 ありがとうございます。ここで、星先生にプレゼントが届いております。どうぞお入り下さい!
ここで、26人の子どもたちを代表して、甘利はるなさん、大倉裕真さんが登場。星先生へ感謝の気持ちを込めて作文を読み上げ、26人全員の寄せ書きが書かれた色紙を妻夫木さんへ手渡す。
さらにサプライズで会場にいて声援を送ってくれた子どもたちも舞台に上がり、会場は拍手喝さいとなりました!!
司会 最後に一言お願いします。
妻夫木 この映画は子どもたちあっての映画だと思います。僕自身、子どもたちからいろいろなものをもらったと思います。“命”という題材は本当に難しいけれども、この問題に僕たちは本当に真剣に悩んで、一緒に考えて、一緒に作ってきました。たくさんの人に観てもらいたいです。この映画が、命の大切さを考えるきっかけになってくれればうれしいです。今日は本当にありがとうございました。
11月1日(土) シネ・リーブル池袋、新宿武蔵野館ほか全国公開
原案:「豚のPちゃんと32人の小学生」黒田恭史著(ミネルヴァ書房刊)
監督:前田哲 脚本:小林弘利
出演:妻夫木聡 26人の子どもたち 大杉漣 田畑智子 池田成志 原田美枝子
主題歌:「花のように 星のように」/トータス松本(ワーナーミュージック・ジャパン)
製作:「ブタがいた教室」製作委員会
©2008「ブタがいた教室」製作委員会