『ユメ十夜』ドリームプレミア試写会 九段会館大ホール
2007年01月11日(木曜日)

  

新年を迎えいよいよ今月27日に公開となる話題作『ユメ十夜』・・・
公開に先立ち舞台挨拶付きのドリームプレミア試写会が満員御礼のもと行われました。
今注目の女性シンガーソングライター山田タマルさんのライブ、主題歌「手」の熱唱で幕を開けたドリームプレミア試写会。ゲストには(スゲェー)監督達と、松山ケンイチさん、緒川たまきさん達出演者の方々、そしてもう1人(?)スペシャルなゲストを迎えての楽しいトークショーとなりました。


奥列左から、清水崇監督、清水厚監督、豊島監督、河原監督、山下監督、西川監督、
山口監督、前列左からTOZAWAさん、堀部さん、緒川さん、松山さん


司会:オープニングは山田タマルさんのステキな歌声で幕をあけました。『ユメ十夜』の主題歌でもある”手”という歌ですが、この曲は?

山田:2~3年前に作った曲ですが、誰でも、自分は大切ですが、自分以外にそう思える人に出会った時、その人に対して思いを注げることに幸せを感じる気持ちに当時私があこがれていまして、今では少し成長して、実感を込めて歌えるかなと思って歌わせていただきました。

司会:この曲が映画の主題歌になったことはいかがですか?

山田:嬉しいです。この曲と映画が一緒にあることで、映画のよさが皆さんに伝わるといいなということと、この曲も映画を通じて知っていただけるということで、本当にありがたいことだと思っています。

司会:映画はご覧になりましたか?

山田:はい、何度も。すみません。皆さん。お先に。夢は、話すと簡単だったりするんですけど、人の頭の中の夢は理解するのが難しいと思うんですね。しかも、今回は100年前の夏目漱石さんの夢の話ですから、それをスクリーンを通して見ているのがとても不思議でしたし、見終わった後、不思議な夢を見て起きた朝の感覚を感じました。

司会:新たな年明けにふさわしい映画『ユメ十夜』、漱石の予言から(「余は吾文を以って百代の後に伝えんと欲する野心家なり(1906年10月22日森田草平宛書簡より)」)100年経った昨年、監督、キャストが漱石の予言に挑戦しました。そしてここに蘇らせました。本日はそんな監督、キャストの方々にお越しいただきました。


清水崇:3夜の撮影は楽しかったです。事情がありまして、皆さんが撮り終わってからだったので、他の監督と同じ条件にする為、他の作品は観ないで撮影しました。監督の皆さん、お待たせしてすみませんでした。

堀部:3夜の漱石役を演じました堀部圭亮です。このお話を頂く前に原作を読んだんですが、個人的に3夜が面白いなと思っていたので、オファーをいただいた時、とってもラッキーだなと思いました。去年、前厄だったんですが、厄年でもいいことってあるもんだなと思いました。今年本厄なんですが、この映画の公開もあることですし、何事も無く過ごせたらと思っております。

清水厚:僕は先週後厄が明けました(笑)これを期に良い事が続くのではと期待しています。4夜の漱石は山本耕史さんなんですが、本日ご一緒できなかったのが残念です。内容は儚い作品になっていますので、ファンタジックなものがお好きな方には喜んでいただけるのではと思っています。

豊島:5夜は走れメロスのような話なんですが、原作では男性の主人公を、映画では馬で走ってくる女性にしました。主役を市川実日子さん、待っている男の人を大倉孝二さんに演じてもらいました。馬あり、クリーチャーありで大変苦労した撮影でしたので、皆さんに是非楽しんでいただけたらなと思っております。

TOZAWA:6夜で運慶役を演じましたTOZAWAです。(一瞬沈黙の後笑いと拍手)6夜は原作にかなり忠実に作られていて、松尾さんの奇抜な世界と私のダンスワールドが融合することによって、かなりインパクトのある作品に仕上がっています。
私のダンスワールドは、と申しますと、(とここでTOZAWAさん、アニメーションダンスをご披露いただきました。会場歓声と拍手!)
これはほんの一部です。後は本編でお楽しみ下さい。

河原:7夜はアニメーションになっています。船が出てくるんですが、これを実写でやるのは大変だなと思いまして、アニメーションで作ってみました。グラフィックは天野喜孝さんですが、オリジナルで作っていただいたので、かなり見ごたえある作品に仕上がったと思います。


山下:8夜は、長尾謙一郎さんという漫画家の方と夜な夜な居酒屋でお酒を呑みながら夏目漱石について語り合いまして、その結果出来た作品です。暖かい目で観てやってください。それと藤岡弘、さんが素晴らしいので、楽しみにして下さい。あと、音楽がJoseph Nothingという素晴らしい方とセッションできたので、そちらもお楽しみに。

西川:9夜は、太平洋戦争の末期、戦争に夫を取られた妻というのはいつの時代も切ないんだろうなと思いながら脚本を書いたんですが、その妻を緒川たまきさんに熱演していただきました。夫婦である男と女のコミュニケーションの上手くいかない様子を表現できたらと思いました。原作の漱石の文体が非常に特殊だったのと、世界観をなるべく損なわないようにと思って撮りました。
見所はなんといっても緒川さんのお百度参りのシーンですが、本当に百度くらい境内を上がったり降りたりしていただき、とてもつややかで綺麗に撮れたと思っていますので、楽しみにご覧下さい。

緒川:今晩は。9夜に出演しています。「夢十夜」という作品が10代の頃からとても好きだったものですから、映像化されると聞いた時にはどうなるのかとてもわくわくしました。自分がその中の1人を演じさせていただけるなんていいのかな?と思いました。お百度参りは、憧れの行事でした。自分ではこれほどまでして願掛けする事は人生の中で無いんじゃないかと、それと自分自身特別な事がありましたのでこの機会にお百度参りを経験できて良かったなと思いました。皆さんもお百度参りってこうやってするんだと、ここで覚えていただけたらなと思います。


山口:松山ケンイチ主演の10夜を監督しました。こんな歓声(松山さんが登場したときに女性からの大歓声が起きた)があがってうれしいなと思っています。10夜は原作でもちょっと奇想天外な奇抜な話なので、トリということもありアクション喜劇風にパァ〜っとやってくれという依頼もあり、そういうのは大得意なので、楽しく撮影させていただきました。
脚本を松山君も大ファンという漫☆画太郎さんという個性的な漫画家に書いていただいたんですが、漫☆画太郎さんは家から出ない方なので、全て携帯のメールで連絡をとって仕上げていただきました。かなりパワフルでハチャメチャな映画になっていますので、さっきのような歓声を上げて観ていただけると大変うれしいです。

松山:豚と戦うというめったに無い疑似体験をさせていただきすごく勉強になりました。山口監督とはこの映画の企画の前にお会いしていたこともあり、是非一緒に仕事をしたいと思っていましたので、大変うれしく思います。僕はコメディを演じるのは始めてなので、観ているお客さんたちは、ここで笑っていいのかよくないのか分からないんではないかとちょっと心配ですが、面白いと思ったら普通に笑ってください。(場内爆笑)

司会:今日はもう一人、この映画に絶対欠かせないゲストをお呼びしています。どうぞお入りください。夏目漱石さんです。(場内大歓声)ここで漱石さんから一言いただきたいと思います。

夏目:祝辞 本日、記念日に当り、我等も聊か(イササカ)所感を述べ、並びに諸子(ショシ)に告げ、以て(モッテ)今日(コンニチ)の祝辞とせん。  
夏目金之助


司会:思わず笑顔がこぼれた緒川さんいかがですか?

緒川:実はこの夏目漱石さんの復活させた声、聞いたことがあるんです。夏目漱石のお孫さんの夏目房之介さん立会いの下に聞かせていただいたんですが、夏目家の方々は江戸っ子の気質を持っているそうで、落語家のような巻き舌で話したのではないだろうか?ということらしいです。

松山:僕は藤村俊二さんに似ていると思いましたね。
司会:そういわれればそうですね。西川監督はいかがでしょうか?この姿かたちは?

西川:近くで見ると姿かたちや肌質がすごくリアルで、びっくりしました。


司会:このお人形について説明させていただきますと、マネキンの老舗ヤマトマネキンさんが総力を挙げてこのプロジェクトに挑んで下さいました。
今、西川監督がお肌がつやつやとおっしゃっていましたが、FRPというポリエステル樹脂をガラス繊維で強化した素材で作っているとの事です。それによってこの色艶が表現されているとの事です。お肌すべすべって感じですね。


そして、姿かたちですが、現在はもう生存されていないということで、写真を基にして、身長や顔の形を想定して作ったということです。ちなみに年齢は我々がよく知っているお札を元にしていますので、42歳ということです。楽屋でもいったい何歳なんだろうと話題になっていました。


あと、先ほどお聞き頂きました声なんですが、日本音響研究所のご協力で再現しました。日本音響研究所はさまざまな刑事事件などで、音響の視点から問題を解決しているという所です。他にも、モナリザやクレオパトラの声も再現していらっしゃいます。今回の漱石さんの声も写真を基に、こんな骨格で、こんな顔立ちだったらこんな声ではないかと想定したということです。
最期にもう一度漱石さんの声を聞いて試写会に入らせていただきます。


漱石の再現された声について語る緒川さん


漱石人形と松山さん


10月の東京国際映画祭に続き、またまたダンスを披露いただきましたTOZAWAさん。
歓声が上がっていました


開場前からあふれんばかりのお客様でごった返していた九段会館前


みなさ~ん観に来てくださ~い

webmasterのつぶやき

公開を目前にしての大ホールイベント。私はイベントが始まる1時間30分前に会場に行きましたが、すでに会場前は長蛇の列。寒い中お客様の皆さん本当に有難うございました。
ゲストは超豪華、と私が言うのも何ですが、これだけ今話題の監督達や俳優さんが並ぶと、前回のイベントで見慣れているはずの私も再び感動して写真を撮るのに必死でした。
そして、弊社宣伝部が総力を挙げて(?)制作した漱石人形。一番前の席で見てもかなりリアルでした。確かによく出来てます。でも、これで42歳か〜ちょっとじじ臭い気もしますが、漱石さんは精神的に苦労の多い方でしたからね。老けちゃったんでしょうね、、
映画も大好評でお客様の拍手喝采。我々もうれしい限りです。帰りは漱石人形が皆様をお見送り。ロードショーでまた、漱石の不思議なユメの世界を皆さん是非堪能してくださいね。


『ユメ十夜』
2007年新春第2弾 新宿シネマスクエアとうきゅう、シネ・リーブル池袋、渋谷シネ・アミューズ他全国ロードショー
監督:実相寺昭雄 市川崑 清水崇 清水厚 豊島圭介 松尾スズキ 天野喜孝・河原真明 山下敦弘 西川美和 山口雄大
キャスト:小泉今日子 松尾スズキ うじきつよし 中村梅之助 山本耕史 菅野莉央 市川実日子 大倉孝二 阿部サダヲ TOZAWA 石原良純 藤岡弘、緒川たまき ピエール瀧 松山ケンイチ 本上まなみ 石坂浩二 戸田恵梨香