『トンマッコルへようこそ』は、昨年8月に韓国で公開され、公開されるや否や口コミが口コミを呼び国民の6人に一人に当たる800万人という観客を動員し、2005年の韓国国内の観客動員記録No.1を達成した注目作品です。10月の日本公開に先駆けて、特別に韓国からパク・クァンヒョン監督、そして音楽の久石譲さんを舞台挨拶にお迎えして、初めてマスコミの皆様への披露試写を行いました。当日はマスコミの皆さんで満員御礼!!溢れる熱気で場内は沸きかえりました。

監督:こんにちは。『トンマッコルへようこそ』を監督しました、パク・クァンヒョンです。こんなにたくさんの方にきていただけるとは予想もしていませんでしたので、今とてもエキサイトして、緊張しています!
久石:去年この映画の仕事をしたのですが、すごく真剣に作りました。まわりもすごく熱気があって始めての韓国映画だったのですが、本当にやってよかったと思っています。

MC:監督からの熱烈なラブコールがあったとの事ですが、久石さんに音楽をお願いした経緯をお話いただけますか?
監督:小さいころから、久石さんの音楽を聴いて育ちました。シナリオを書いている時も、久石さんの音楽を聴きながら書きました。そしていざ、音楽監督を決めるという時に、是非、久石さんにお願いしたいと思いました。でも、実際にお願いする段階になって、本当にお願いしても良いのかと、ちょっと畏れ多い気持ちになりました。するとプロデューサーが私の思いを組んでくれて、久石さんに手紙を書いてくれました。本当に思いがけないことだったのですが、手紙を読んでくれた久石さんが、OKの返事をくださって、生まれて初めて声を出して歓声を上げてしまいました。
MC:ラブコールを受けたときの気持ちはいかがでしたか?
久石:最初は良くわからなくて・・・(笑)でも読むと、すばらしい脚本でした。戦争が舞台ですが、すごく人間味あふれる話で、こういう映画を僕が作れるなんて!と、とても喜びました。それで、是非監督に会いたいと思いました。

MC:お二人は製作過程で、何度かお会いになられているそうですが、日本と韓国を行き来して合計何度お会いになられましたか。
監督:実際制作している間は3回韓国にお越しいただきました。最初はご挨拶を兼ねて1度来ていただきまして、2回目は撮影したものを編集する時の会議に来ていただきました。3回目は録音の作業に来ていただきましたが、本当に感動的で音楽を聴いているだけで涙が出てきてしまいました。
MC:久石さんの音楽を付けて完成した作品をご覧になったときのお気持ちはいかがでした?
監督:正直に言いますと、音楽を入れていない映像を見たときは取るにたらない印象を得たのですが、音楽を入れることによってこの映画に命を吹き込むことが出来たと思います。音楽が入った後のこの映画は、ほんとうに大きく感じるし、とても感動的で、神秘的な作品に仕上がったと思います。久石さんと編集しながら、画面を見て涙をこぼしてしまいました。
MC:音楽を入れる段階での何かエピソードはありますか?
久石:いい映画にしか、いい音楽は存在しないと思います。よくない映画だけれど、音楽だけが良いということは絶対に無いです。こういう非常に優れた作品に出会えるのが一番うれしいです。
パク監督は非常に細部にわたってビジョンを持っている人です。これはどうなんだろうと疑問を投げかけると、必ず明快な答えが返ってきます。出会えて本当に幸せだと思っています。

MC:みなさんに一言ずつ見所、メッセージを下さい。
監督:実はこのような舞台に立ちますと、とかくお互いを褒めあったり、立てたりするのが常だと思うのですが、私が今まで言ったことはまったく本当のことで、今お話した以上に私たちは緊密な関係の中でお仕事をすることが出来ました。作品については私がここで説明をしなくても、皆さんが見ていただければ、理解できるような映画になっています。実はこの映画に携わった私を含めスタッフほとんどが新人でした、そして、音楽監督だけが巨匠というスタッフ構成でした。でもこの映画の中には私たち作り手の真心がこもっています。ですから、作った側の真意、気持ちを汲んで見ていただけると幸せな気持ちになっていただけると思います。この映画を見ることによって幸せな時間をお過ごしください。
MC:今、新人という話がありましたが、実は昨日韓国でもっとも伝統ある映画賞、第43回テジョン賞のノミネートがありました。そこで本作は、作品賞、新人監督賞でパク監督、音楽賞で、久石さんを始め9部門にノミネートされました。改めてお二人、おめでとうございます。
MC:久石さん今ステージ上で驚いてましたね。
久石:知らなかった・・・(笑)
MC:ノミネーションの発表ということで、受賞の発表は7月21日です。皆さん是非ご期待ください。
久石:本当に良い映画です。リラックスして見ていただきたいです。



photo平野 晋子
上映中の場内は、時に笑い、そして抑えられずハンカチで涙を拭く方が多くみられました。エンドロールでは大きな拍手が沸き起こり、真っ赤な目をして出てくるお客様、そしてニコニコと映画について話ながら興奮して出てくるお客様が続出。予想以上のお客様の反応にスタッフ一同、本当に驚きと喜びで一杯です。この作品を1人でも多くの方に見ていただくための自信とパワーをお客様と監督、そして久石さんから頂きました。どうぞ皆様公開をお楽しみに!!
『トンマッコルへようこそ』
2006年10月全国ロードショー
監督:パク・クァンヒョン
音楽:久石譲
キャスト: チョン・ジェヨン/シン・ハギュン/カン・ヘジョン
