「芦川いづみデビュー65周年」記念シリーズ
佳人
DVD
かじん
つぶら瞳の君ゆえに、うれいは蒼し空よりも、嘆きは深し海よりも…かげろうのように薄倖な生涯を閉じた愛と美の珠玉篇!少女の悲恋を、芦川いづみが儚く美しく演じた初期代表作!
【映像特典】(予定)
・オリジナル劇場予告篇(予告篇原版の無い作品は収録されません)
・フォトギャラリー収録
・「日活映画」(貴重な公開当時の冊子)より芦川いづみ関連ページのデータ収録
・芦川いづみ特別インタビュー収録
(2018年リリースタイトルについて語った特別インタビューを音声収録。聞き手:娯楽映画研究家/佐藤利明)
【特典仕様】
・ジャケット裏面は、劇場公開時のポスターデザインを入れこんだ「特別両面刷り」仕様!
(劇場ポスターが現存しないタイトルは、両面刷りではありません)
・ピクチャーディスク仕様
昭和十八年秋、招集令状を受けた大学生のしげるは、入隊する前に一目でも心に思う佳き人に逢いたいと郷里へ向っていた。その人の名はつぶらといった。山陰地方の城下町、もと藩の典医にふさわしく格式高いたたずまいを見せた家。晴れた日も雨の日も、あの人は窓の前に坐って家の表を眺めていた。つぶらは小児麻痺だった。小学生のしげるは、窓辺の肱掛け椅子に行儀よく坐るつぶらの傍で、よく蓄音機をかけて彼女と遊んだ。つぶらに嫉妬を感じていた豆腐屋の娘・時江は、ある日しげるを氏神の暗い本殿の中に誘いこんだ。この事はしげるのつぶらへの無垢の思いに、ある翳を落としたのだった。中学から大学へと成人しても、不幸な佳人・つぶらへの純愛は変わることが無かった。列車は郷里の町へ着いた。入隊前にやっと逢えた二人は、幼い時からの慕情をうちあけられぬまま別れるのだった。苛烈な戦争は終った。しげるが復員した日、つぶらは花嫁衣裳の着付も終り、母親に抱かれて車に乗るところだった。それはさながら生ける花嫁人形のようなあでやかさだった…。

*原版フィルムに起因するお見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
*表現において今日では不適切と思われる部分がございますが、製作者の意図を尊重し、当時上映された内容のままで収録して
おります。
*デザイン・特典および仕様はすべて予定です。
1958 日活株式会社