なつやすみの巨匠
DVD
なつやすみのきょしょう
それは誰もが通った道――淡い初恋、自我の目覚め、友情の亀裂、ほろ苦い別れ。
福岡の離島を舞台に10歳の少年が繰り広げるひと夏の冒険。

【特典】 監督・脚本家による音声コメンタリー/予告篇/キャストインタビュー集/未公開カット集

【story】
能古島に住む小学4年生、シュン。夏休み、ヒマを持て余していたシュンはかつて映画研究部員だった父・和由から古びたビデオカメラを譲り受ける。武骨なデザインが気に入ったシュンはすっかりカメラの虜に。もともと父の影響で80~90年代のハリウッド映画が大好きだったシュンは、親友たちと共に映画撮影の真似事に熱中するのだった。しかし周囲には野暮ったい連中ばかりでどうにも画にならない。ある日、島在住のうるさい画伯ジジイ・智滋が一人の少女を連れて島へ戻ってくる。亜麻色の髪。鳶色の瞳。どこから見ても映画に出てくるような外人そのものだった。少女の名はユイ。ブラジル人の父と日本人の母を持つハーフで、生まれも育ちも福岡。日本語しか喋れない。訳あって夏休みの間だけ、祖父の智滋に預けられたのだった。シュンは智滋の家からユイを強引に連れ出す。そしてこれが一目惚れであることがバレないよう、もっともらしく言うのだった。「俺、監督やけん。お前ばスカウトしたと。分かるや?――お前ば、女優にしちゃる!」 「はぁ?バカやないと?」シュンとユイの奇妙な関係が始まった――。
*第22回京都国際子ども映画祭にてグランプリ受賞
映画『なつやすみの巨匠』製作委員会