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園子温監督の野心作『ひそひそ星』と、園監督に迫ったドキュメンタリー『園子温という生きもの』。注目の2作品《予告編》が一挙解禁!
2016年03月25日(金曜日)

常に時代を挑発し、世の常識に疑問符を投げかける映画監督・園子温さん。構想25年を経て結実したモノクロームのSF作品である監督最新作『ひそひそ星』。そんな鬼才・園子温という人物の生態に迫るべく376日にわたって彼を追い続けたドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』。この両作品が、5/14(土)新宿シネマカリテほかで公開されます。

公開まで2か月を切り、注目の2作品の《予告編》が一挙解禁されました!


構想25年。映画監督・園子温が、本当に撮りたかった、むきだしの作家性をぶつける珠玉の野心作

『ひそひそ星』は、鬼才・園子温監督自ら2013年に設立したシオンプロダクションの第一回制作作品。『地獄でなぜ悪い』(13)や『ラブ&ピース』(15)と同じく、園子温監督が20代の時に書き留めていたオリジナルの物語が、"いま"を映す映画として、満を持して産声を上げました。

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©SION PRODUCTION

主人公のアンドロイド・鈴木洋子"マシンナンバー722"(神楽坂恵)は、昭和風のレトロな内装の宇宙船に乗り、滅びゆく絶滅種と認定されている人間たちに大切な思い出の品を届けるため、宇宙を何年も旅しています。解禁となった予告編で描かれるのは、星から星へと移動する宇宙船の中の蛇口の水滴やマッチの点火といった様々な"音"や、お茶をすすり丁寧に掃除をし、ぼんやり外を見るなどして過ごす鈴木洋子の宇宙空間での暮らし。

彼女が届けるのは、1枚の写真やフィルムの切れ端といったささやかなものばかり。いくつもの星に降り立っては、かつて人々でにぎわった街や海辺に荷物を届けていきます。そして「30デシベル以上の音を立てると人間は死ぬおそれがあります」というナレーションで紹介される"ひそひそ星"に降り立ちます。

昨年のトロント映画祭では「ミニマリスト・サイファイ(Minimalist Sci-Fi)が現れた」と絶賛された本作。静けさとたおやかさ、深い哀切と独特の詩的表現に満ちた本作の魅力が伝わる予告映像をご覧ください。


異端児、問題児、風雲児!鬼才映画監督の生態に迫る376日のドキュメント

『園子温という生きもの』は、2014年にMBS「情熱大陸 映画監督・園子温」を手掛けたドキュメンタリー監督・大島新さんが、テレビには収まりきらない"園子温という人物"の規格外の魅力を描きたいという想いで、放送後の2014年9月から1年にわたって撮影を敢行。これまでテレビや雑誌で取り上げられることのあった園さんの密着ドキュメンタリーとは、密着期間の長さも濃密さも、一線を画すものとなっています。

解禁された予告編でまず映し出されるのは、自身のアトリエで自由奔放な絵を手に「人間っていうものは"いい"とか"悪い"じゃないんです」と熱弁をふるう姿。他には目を閉じて考え込む姿、ライブハウスでのパフォーマンス、渋谷駅ハチ公像前で警官に事情聴取される姿など、映画監督にとどまらない園さんの活動をつぶさに追っていきます。

『ひそひそ星』の撮影舞台裏にも迫り、「いい映画になるかな・・・」とスタッフに不安げにつぶやく様子も確認できます。また、「若い頃の園子温役とか絶対やりたい」と熱く語る染谷将太さんや、「自分のことをよくやったなと思う」と涙ながらに語る妻・神楽坂恵さんなど、関係者による貴重な証言もこの映像に収められています。

この作品で描かれるのは普段見せない様々な表情で、"園子温という生きもの"の記録として、園子温を語る上で見逃せない作品であることが伝わるパワフルな映像になっています。


『園子温という生きもの』ポスターも、ついに完成!上に向かって鋭い視線を向ける園さんを捉えた、情熱的な力強いデザインに仕上がっています。

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©2016「園子温という生きもの」製作委員会


『ひそひそ星』『園子温という生きもの』 5/14(土)新宿シネマカリテほか公開!


映画『ひそひそ星』
主人公はアンドロイドの女性。鈴木洋子"マシンナンバー722"は、昭和風のレトロな内装の宇宙船レンタルナンバーZに乗りこみ、静寂に包まれた宇宙を何年も旅している。いくつもの寂しい星に降り立っては、すでに滅びゆく絶滅種と認定されている人間たちに日用品などの荷物を届けるために......。
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公式HP http://hisohisoboshi.jp/
監督・脚本・プロデュース:園子温
出演:神楽坂恵 遠藤賢司 池田優斗 森康子
福島県双葉郡浪江町の皆様 福島県双葉郡富岡町の皆様 福島県南相馬市の皆様 
企画・制作:シオンプロダクション
配給:日活
宣伝:ミラクルヴォイス


映画『園子温という生きもの』
2015年『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画 みんな!エスパーだよ!』と4本の新作が公開され、日本で最も多忙な映画監督となった園子温。多くのメディアで数奇な運命をたどった半生が取り上げられ、時には過激な発言が物議を呼ぶ。しかし、それは園子温の一面でしかない。本作で描かれる園子温の"いま"は、新たな映画企画の打ち合わせに忙殺されながら、アトリエで自由奔放な絵をキャンバスに描き、時にはミュージシャンとして破天荒なライブを行い、路上パフォーマンスで警察に事情聴取されながらもアーティストとして独創的な個展を開催し、自宅では妻との時間を過ごす姿だ。そして、4半世紀前に書いた脚本『ひそひそ星』の映画化を自主制作でようやく実現させようとしていた。2014年10月、『ひそひそ星』がクランクインを迎えた。園はオリジナル脚本の設定を尊重しつつ"いま"映画にするにあたって、福島県富岡町・南相馬・浪江町でロケーションすることを選んだ。『ヒミズ』(12)『希望の国』(12)で震災・原発をいち早く描いてから4年。地元の人々の声に耳を傾け、荒涼とした風景にカメラを向ける園子温は何を思うのか。
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公式HP http://sonosion-ikimono.jp/
監督:大島新
出演:園子温 染谷将太 二階堂ふみ 田野邉尚人 安岡卓治 エリイ(Chim↑Pom) 神楽坂恵
企画・製作:ネツゲン 日活
制作プロダクション:ネツゲン
配給:日活
宣伝:ミラクルヴォイス


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