映画『パリよ、永遠に』

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森 英恵さん/デザイナー

もし、パリがなかったら・・・・・・
私の人生の大切な時間が
失われていたでしょう。
永く住み、
オートクチュールの創作活動をつづけたパリ。
初めてコレクションを発表したのは、
二人の名優による駆け引きが行われた、
あのホテル ル・ムーリスでした。

三國清三さん/オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ

やはり美食の国ですね。
ワインとフォアグラを食べるシーンが印象的です。どんな状況でも食べるシーンがあると余裕を感じます。見ている人に安心感をあたえます。

もしも「パリ」が消えていたら―

パリは美食の町。パリがなければ、我々フランス料理人たちの世界的な発展はなかったでしょう。

鹿島 茂さん/フランス文学者

パリは人類最大の文化遺産。
命をかけてヒットラーからパリを守り抜いた二人に感謝。素晴らしかった!

山内マリコさん/作家

あまりに重いものを背負った相対する立場の二人に、友情に似た感情が芽生えた瞬間、胸が熱くなった!

もしも「パリ」が消えていたら―

世界の半分は失われたも同然…。

青野賢一さんBEAMSクリエイティブディレクター・執筆家

一瞬たりとも目が離せない緊張感から一転、屋上の解放感(文字通り解放の契機となる)と、そこから見えるパリの景色が脳裏に焼きつく。ああ、実にパリだ!

もしも「パリ」が消えていたら―

今の自分の在り方もずいぶんと違ったものになっていただろう。きっとそういうひとは世界中にいて、そうなると世界は俄然つまらないものになっていたに違いない。

フォルカー・シュレンドルフ/『パリよ、永遠に』監督

もしも「パリ」が消えていたら―

私は映画監督になっていなかっただろう。15歳から10年間、最も多感な時期をそこで過ごした。ルイ・マル監督と出会い、助監督を始めたのもパリだ。私にとって運命の場所なんだ。

レ・ロマネスクさん/ミュージシャン

憎いほど愛してるパリを守ってくれて誠にメルシー!

もしも「パリ」が消えていたら―

犬のウンチを踏むこともなかったかと思うとさみしいです。

フローラン・ダバディさん/キャスター、ジャーナリスト

私は子供時代にシャイヨ宮の麓でサッカーをし、エッフェル塔に登り、セーヌ川沿いに何度もドライブをしてきました。
パリで育ち、パリに育てられただけに、この映画が語る歴史に感謝しています。

もしも「パリ」が消えていたら―

私は生まれなかったでしょうね。地方の優秀な高校生だった私の父はパリのエリート大学を夢見て、青春時代に南東グルノーブルから上京しました。母もパリで生まれ育ち、ヒトラーが破壊しようとした数々の世界遺産の麓で若い頃に遊んでいました。私はパリの文化シーンの中心にいたその両親の間で生まれ、この街が生んだ子、そう、きっすいのパリっ子なのです。