ヴァンパイア&悪魔GO!GO!まつり 特別イベント第2弾 − 『アローン・イン・ザ・ダーク』公開記念前夜祭!!
オールナイト・ トークショーレポート!

雨が降りしきる5月19日夜23:00から『アローン・イン・ザ・ダーク』公開記念前夜祭として、日活ロマンポルノの20年前の名作『処女のはらわた』『美女のはらわた』がスクリーン上映されました。
当日はシネマアナリストの八雲ふみねさんの司会で監督のガイラさんと『リング』などの脚本家・高橋洋さんがトークショーを披露。普段あまり表に出ない方たちの貴重なトークをたっぷり20分していただきました。
ガイラさんはとっても哲学的な方だな〜という印象がありつつも、料理の仕込み作業中を抜けて来られたということでエプロン姿でのご来場。また、高橋さんはガイラさんに色々聞きたいことがあるご様子で、今の日本映画を支える一人としてたのもしい一面を披露していただきました。

(※ガイアさん:GA、高橋さん:TA

GAわざわざ来てくださってありがとうございます。処女のはらわたです。(笑)

TA『処女のはらわた』はニュープリント上映ということで、私も楽しみにして来ました。まず、最初になんでこういう映画を作ったのかということですが…。
ブラッドレイン イベント
GAそれは当時、ピンク映画など作っている時に、日活ロマンポルノのシナリオも書いていまして、知り合いのプロデューサーから、監督をやらないかという話しが来まして。

TA日活ロマンポルノの末期のガイラさんが脚本を担当した小沼監督の『箱の中の女』の頃ですよね。

GAそうですね。『箱の中の女』はアメリカで実際にあった話をベースに映画化したもので、飼育箱のなかで囲われている女と、それを別の視点で見ている観客とのシチュエーションが取れたらおもしろい話が出来るかなと思ったのね。

TA当時スプラッターブームでしたかね?

GA当時会社としてはこんなものが出来るとは思ってなかったらしいのね。で、よく例えて、“グリコ映画”って言ったりしてるんだけど・・・簡単に言うと“一度に2度美味しい”っていう、スプラッターも観れて、ポルノも観れてこんなお得な映画はないだろうってね・・・。前に『悪魔のいけにえ』というホラーを見てて、理屈抜きな所が好きで、そんなホラーになればいいなと思いましたよ。あんまり幽霊がで出てくるホラーとか恐くないんだよね。
TA1976年頃に長谷部安春監督が『暴行切り裂きジャック』を日活ロマンポルノで撮ってて、数少ない際物(キワモノ)系に走った映画という感じがして・・・。そして、その10年後くらいにガイラさんの作品がドーンと出てきて・・・。『処女のはらわた』の撮影は何日くらいでしたか?


GAえっと・・・1週間くらいだったかな。夜中の撮影なので隣近所に迷惑はかけっぱなしでした。
この作品は、一時、難しいんじゃないかということでNGくらいそうになりましたが、これからはこういう作品もあってもいいんじゃないかと言う意見も出て、喧々諤々の協議の上、ギリギリでOKが出たんだよね。
性描写に関しても、映倫とも揉めたなぁ・・・、影だとOKでしょとか、いろいろあったなぁ・・・。
そんな作品が、本当に10数年ぶりかで、ニュープリントになったというのが嬉しいし、これを機会に新しい邦画開拓者が増えて、いろんな作品が観れる機会が増えるとうれしいなぁ。

ブラッドレイン イベントTAシナリオを書く時どうしているのか聞きたいんですが。

GA行き当たりばったりですよ。今、料理屋やってるんだけど、その料理を作る過程でスパイスがあるじゃない。料理のスパイスは平面的じゃなくて立体的にどんどん広がっていく。これをいれればきっとこんな味になると言う保障などなくて、味を見ないとわかんない。ただ味の素入れればいいというものでもないし、それはシナリオを書く作業も同じだなぁと思いますね。




もっとお二人のお話を聞きたいところでしたが、限られた時間ということもあり、ここで終了。
この後、『処女のはらわた』『これから公開の予告編大会』『アローン・イン・ザ・ダーク』『美女のはらわた』と上映され、うっすらと東の空が明るくなりだした4:30に終了しました。
ご来場いただいたお客様、監督:ガイラさん、高橋洋さん、八雲ふみねさん・・・オールナイトお疲れ様でした。

■ゲスト&司会 プロフィール■
ガイラ
『私を犯して』(70)で監督デビュー。にっかつロマンX「スプラッター・エロス」シリーズで、血まみれ、特撮駆使、性描写エスカレートの刺激過剰作品『処女のはらわた』(86)、『美女のはらわた』(86)を連作。ビートたけしプロデュース・主演による『ほしをつぐもの』(90)で一般映画初監督。ほか主な脚本作品に、『妻たちの性体験・夫の目の前で、今…』(80)、『箱の中の女・処女いけにえ』(85)、『陵辱めす市場・監禁』(86)、『瓶詰め心臓』(86)など。またOV作品に、宮崎ますみ主演『XX(ダブルエックス)・美しき凶器』(94)などがある。
《オコボレ情報》
監督がやられている「コズミックダイニング GAILA」・・・初台駅から徒歩1分、アットホームな雰囲気で、リピーター続出のカレーは最高!金・土限定のオリジナル特製ギョーザもオススメ!
住所:渋谷区初台1-36-1
TEL&FAX:03-5388-8437
定休日:日曜日、祝祭日
営業時間:11:30〜14:00/18:00〜23:00

高橋洋
『離婚・恐婚・連婚』(90)で、脚本家デビュー。『女優霊』(95)、『リング』(98)、『リング2』(99)と立て続けにホラー映画のヒット作を生み出す。一貫して暗黒映画、恐怖映画を追求し、『インフェルノ・蹂躙』(97)、『復讐・運命の訪問者』(97)、『蛇の道』(98)、『発狂する唇』(00)、『血を吸う宇宙』(01)、『リング0〜バースディ』(00)などがある。近年は『アメリカ刑事』(03)、『怪談新耳袋・庭』(03)など監督業にも進出、『ソドムの市』が劇場用長篇第一作となる。


八雲ふみね
シネマアナリスト・DJとして、TV・ラジオ・雑誌などで活躍中。テンポ良いトークと、時には鋭く時にはトボけた味わいで映画・音楽を斬るサマが、各メディアで好評。選曲・作品選びから企画・構成・出演まで自ら手掛けることも多々あり、執筆とトークの両方をこなせる新しいタイプの映画コメンテーター・DJ。

 
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