精霊流し
しょうろうながし
一本のバイオリンがつなぐ美しくも悲しい<母と子>の愛の物語。
青い海が見渡せる長崎の家で、母・喜代子の愛に包まれながら幼い日を過ごしていた小学生・雅彦は、彼がバイオリン奏者になることを夢見る母の思いに応えようと、練習に励んでいだ。もっとうまくなるようにと、母は雅彦に東京で学ぶことをすすめ、彼は母の妹・節子が嫁いだ鎌倉の家で暮らしはじめた。雅彦はレッスンに励みながらも、いとこの春人や近所の少女・徳恵と楽しい少年時代を過ごした。時は流れ、大学生になった雅彦は、車の整備工場でバイトしながら、学生バンドに情熱をそそいでいた。バイオリンに挫折し、母の思いがこもったバイオリンは、部屋の隅に置き去りにされていた。
そんな日々の中、叔母・節子が突然、離婚して長崎へ帰ることを決める。なにかが静かに、しかし大きく動き始めた…。
日本
製作:「精霊流し」製作委員会(東北新社、日活、電通、テレビ朝日、カルチュア・パブリッシャーズ)
日活 東北新社
2003
2003/9/13
109分/35mm/カラー
2003「精霊流し」製作委員会