赤い縄 果てるまで
あかいなわ はてるまで
これでも愛?! これが愛!!
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 石井隆原作脚本による最新作。昭和五十四年「天使のはらわた・赤い教室」で原作脚本を担当して以来、石井隆の脚本作品は本篇が十本目にあたる。また石井作品といえば、夜と雨の中で、哀しくロマンチックに女と男の出会いと別れを描いてゆき、その特異なストーリー展開は数多いロマンポルノ作品の中でも異彩を放つ物として多くのファンに支持されてきた。
 さて、本篇でもまたヒロインは土屋名美である。前述の「天使のはらわた・赤い教室」(監督・曽根中生)での水原ゆう紀、「天使のはらわた・名美」(監督・田中登)の鹿沼えり、「天使のはらわた・赤い淫画」(監督・池田敏春)の泉じゅん、「ラブホテル」(監督・相米慎二)の速水典子らが演じた名美に、本篇は八代目名美として岸加奈子を抜擢した。岸は今年七月、「HOT STUFF・快感セックスクリニック」(加藤文彦監督)でデビューして本篇が主演第二作目にあたる。ミス六本木、ミス武蔵野という二つのタイトルをもつ美形派の岸は今年一番のにっかつ期待の新人である。
 なお監督は、「妖艶・肉縛り」「偏差値H倶楽部」と快調にヒットを続けるすずきじゅんいち。石井とは初顔合わせのすずきがまた一人の新しい名美を生み出した。
日本 製作:にっかつ撮影所
1987
1987/10/17
カラー/68分/ビスタ・サイズ/4巻/1876m

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