魔性の香り
ましょうのかおり
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 結城昌治の同名小説(集英社刊)の映画化。脚本は「天使のはらわた」シリーズでおなじみの石井隆。監督には石井とのコンビで名作「天使のはらわた赤い淫画」を生み出した池田敏春があたり、殺人事件のサスペンスをおり混ぜて、傷ついた女の微妙な心の綾を堪念に描いている。
 ヒロイン滝村秋子に扮するのは天地真理。昭和46年「水色の恋」でデビュー、”白雪姫”の愛称で一躍アイドルスターとなった彼女が華麗に大人の女に返信、大胆なヌードを惜しげもなく披露し女優としての意気込みを十二分に発揮している。
 相手役はロックグループ”キャロル”で名をはせたジョニー大倉。昭和56年度作品「遠雷」で日本アカデミー賞助演男優賞に輝いた実績の持主だけに、計算された演技力で天地とガップリ四つに組み、風祭ゆき、高松長英、青木義朗、鰐淵晴子ら多彩な共演者と作品を充分に盛り上げている。

日本 製作:ディレクターズ・カンパニー
1985
1985/12/27
カラー/90分/ビスタ・サイズ
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