まってました転校生!
まってましたてんこうせい

東京下町の小学校を舞台に、芝居をしながら旅をする大衆演劇の子役の少年が経験する、出会いと別れ、初恋と友情を描く。第30回アジア映画祭特別賞などに輝く爽やかな感動作。

下山明、小学校4年生。父は下山勘九郎一座の座長兼役者、母と姉も役者で、明も子役をしていた。一座は日本中を旅してまわっていたので、明が今度通うことになった荒川第二小学校は32回目の転校先だった。転校すると明は一番強そうなやつと喧嘩をすることにしていた。勝てばいじめられずにすむからだった。でも今度のクラスの悪ガキトリオの誠はすごく強いやつで、負けそうになっていたところを担任の松沢先生に止めてもらった。転校ばかりでよくいじめられた明は、いじめられっ子の文雄のことを放っておけず、いじめっ子の悪ガキトリオを文雄のアパートまで引っ張って行った。すると松沢先生が来て、文雄が作ったカレーライスを食べたり、みんなで銭湯に行って仲直りをさせてくれた。ある日、明がほのかに想いを寄せるひろみちゃんが学校に子犬を連れてきた。みんなで体育館の用具小屋に隠して飼っていたところ、用務員のおじさんに見つかって大騒ぎになってしまう。こんなこと、あんなことがあって、明はすっかりこのクラスを気に入るが、でもまたいつか転校する日がやって来る。その時は泣いちゃうかもしれないと明は思うのだった。

日本
製作:にっかつ児童映画(協力)にっかつ撮影所
配給:にっかつ児童映画
1985
1985/6/9
カラー/97分/スタンダード・サイズ/8巻/2661m
日活