ガンコ一徹な植木職人のオヤジがある日、家を建てると言い出した…!自分の仕事と信念を大切にするガンコおやじと子どもの日常を通して、父と子の絆とは何かを問いかける。『櫻の園』等で知られる中原俊監督作。
小学5年生の山城達男の父親は植木職人で、仕事とお酒とカラオケが好きで、怒ると怖いカミナリオヤジだった。そんなオヤジがある日、家を建てると言い出した。家のどこかに小判の入った甕が隠されていると聞いた達男は、さっそく縁の下に潜り込んで探そうとする。だが、甕は見つからなかった。すると今度は急にオヤジが「家はやめたぞ!」と言い出した。春休みになり、達男が母に言われて探し物をしていたところ、宝物の甕を見つける。一人でそっと開けてみると古いノートが一冊入っているだけだった。そこへオヤジと喧嘩をして親戚の家へ行ったきりの葉子ねえさんがやってきた。達男は葉子ねえさんにノートの中身を読んでもらうが…。