先生のつうしんぼ
せんせいのつうしんぼ

ワンパク少年がふとしたことから、先生にもつうしんぼをつけてやろうと思いつく。新任の先生と生徒たちが信頼を育んでいく姿を通して、生きた教育とは何かを熱く感動的に描く。第23回アジア映画祭最優秀作品賞を受賞した児童映画の名作。

生徒たちにとってつうしんぼというのは苦手のようです。中でも2が並んでいる小学4年生の吾郎は、心の中でつうしんぼなんて無ければいいんだと思っていたかもわかりません。思いやりとか勇気とかいう科目欄があればもっといい点がつくのですが。そんな吾郎がふとしたことから新しく担任になった古谷先生のつうしんぼを内緒でつけてやろうと思い立ったのです。古谷先生はほかの先生たちと比べて少しズッコケたところがありました。給食の時、ニンジンを残してもいいというのです。実は先生も嫌いなんですね。結局、学級会で班長の文子に追求されて、口をふくふりをしてニンジンを捨てていたことを白状した古谷先生は、クラス全員に平謝りしたのでした。まもなく、蚕事件が起こりました。どんどん家が建ち桑畑が無くなり、仕方なく蚕を捨てようとしていた近所のさくばあさんに同情した吾郎がそのけしつぶのような蚕を学校に持ってきたのです。なんとかして育てようと意気込む吾郎たちとは反対に、さあどうしたら…と古谷先生は不安そうだったのですが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1977
1977/8/25
カラー/93分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2551m
日活