(秘)色情めす市場
まるひしきじょうめすいちば
田中登監督による、初期ロマンポルノの歴史的傑作。

【解説】(「生きつづけるロマンポルノ」特集上映資料より)
大阪の旧赤線地帯。19歳のトメはドヤ街の近くで客を引く売春婦である。弟の実夫は少し知的障がいがあり、母よねは40歳を過ぎてなお現役の同業者。ある日、「年増はアカン、若い子に来て欲しい」との要請を受けたトメが連込み宿に向かうと、そこにはよねがあぶれていた…。その数日後、よねから妊娠した旨を告げられるトメだったが…。
売春防止法が施工され赤線がなくなってから20年。しかしながら、売春という職業は未だに根強く残っている。春をひさぐことで生計を立てるしかすべのない女性の悲哀に満ちながらも強くたくましい姿を、田中登が鋭いタッチで描いた問題作。

【解説】(公開当時のプレス資料より)
売春防止法が施行されようと、如何に取締りが厳しくなろうと、人間社会からなくならないのが、”売春”であり、”売春婦”である。
この作品は、大阪の旧赤線地帯に春をひさぐ売春婦たちの哀れにもドロドロした生きざまを、1973年度新人監督賞受賞に輝く田中登監督が鋭いタッチで描く問題作。
出演者も、宮下順子、芹明香、花柳幻舟、絵沢萠子といった芸者たちの女優陣を並べ、体当たりの演技を競っている。

日本
製作:日活 配給:日活
1974
1974/9/11
モノクロ/カラー/83分/ワイド・サイズ

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