赤ちょうちん
あかちょうちん

引っ越しを繰り返す若いカップル。都会の人間模様に飲み込まれて辿り着く先とは―。青春映画の旗手・藤田敏八監督が、かぐや姫の歌うヒット曲『赤ちょうちん』をモチーフに映像化した名作。

政行は、電車が通る度に揺れる安アパートから幡ヶ谷に引っ越した。そんな折、以前一夜を共にした女、幸枝と再会する。若者の男女が二人、同棲生活を始めるまでに時間はかからなかった。二人の楽しい時間は続いたが、ある時帰宅すると、保険屋だという男が部屋に居座っていた。何かと理由をつけて居候する男を無理に追い出せず、三人の共同生活は続いたが、とうとう大家から気色悪がられ、政行と幸枝は逃げるように引っ越した。二人の新宿のアパートでの生活は平穏だったが、ふとしたことから幸枝の妊娠が発覚した。「俺の子かどうか」政行の生活は次第に荒れていき、身重の幸枝は辛い思いをした。しかし二人の絆は壊れておらず、また引っ越しして新しい地でやり直そうと決める。しかし新天地に選んだ調布では近所付き合いがうまくいかず…。

日本
製作:日活 配給:日活
1974
1974/3/21
カラー/93分/ワイド・サイズ/8巻/2547
日活