白い指の戯れ
しろいゆびのたわむれ
スリの瞬間のスリルに酔うアンニュイな主人公を、伊佐山ひろ子が熱演!
【解説】(「生きつづけるロマンポルノ」特集上映時資料より)
 19歳のゆきは街で知り合ったばかりの二郎に処女を捧げる。ところが、二郎はスリの現行犯で捕まってしまう。そんなある日、ゆきのもとに二郎の仲間、拓がやって来る。ゆきはやがて拓に惹かれていき、いつしかスリ集団の片棒をかつぐようになり…。
 松田優作主演の“遊戯”シリーズや、「探偵物語」TVシリーズでいくつものヒットを生み出した村川透監督デビュー作品。主演に本作で初々しくも堂々たるデビューを飾った伊佐山ひろ子、ミュージシャンとしても人気の高い荒木一郎を迎え、学生運動が退潮したこの時代特有の若者の浮遊感と哀切を瑞々しく切り取り、40年の時を経た今でも、村川透の代表作との呼び声が高い。

【解説】(公開当時のプレス資料より)
 十九才のゆきは新宿の街で二郎を知った。ゆきはごく自然に、二郎に処女を与えた。ゆきは二郎の彼女洋子から二郎が泥棒だと知らされるが、そんな事はどうでもよかった。しかし、二郎は警察に挙げられた。ある日、拓という男が、刑務所で聞いたと。ゆきの元へ現れた。ゆきは拓にもほれた。拓はスリだった。ゆきはいつの間にか集団スリの仲間にのめり込んでいた。
 スリの瞬間のスリルに酔う一人の女の性をとらえた異色ロマンスポルノ作品。
日本
日活
1972
1972/6/7
カラー/75分/ワイド・サイズ/7巻/2052m
日活ロマンポルノ公式サイト