不良少女 魔子
ふりょうしょうじょまこ

不良少女の衝動的な青春を夏純子主演で描いた、蔵原惟二の監督デビュー作。

ユリを番長とする魔子ら不良少女グループは、盛り場で軟派の学生にたかり、カツアゲなどをして遊びの金を集めていた。そんなユリたちに殴る蹴るの目にあった秀夫と徹、洋次は復讐目的でユリたちに近づき、魔子を捕まえ秀夫が犯そうとした。ユリたちが必死に探し回ったが、やっと虎口を脱した魔子はけろっとして帰って来た。それからはユリたちと秀夫らはことごとく牙をむいて対立した。この辺りを仕切る安岡組の乾分・田辺は魔子の兄だった。田辺は秀夫たちを諌め、口論の末、洋次を刺してしまう。秀夫らは安岡組を敵視し、そのコールガール組織を妨害したりした。ボスの安岡は田辺に秀夫を消すことを命じる。いつしか秀夫に好意を抱くようになった魔子は、彼らの隠れ家にその急を告げに行く。マリワナを吸って抱き合う二人…。安岡がマリワナの密売をしていることを魔子から聞いた秀夫は、安岡のルートからマリワナを奪った。怒った安岡はユリのグループを呼びつけリンチで脅す。だがユリや魔子はいざとなれば簡単に自分たちを捨てる安岡の冷たい仕打ちに、秀夫たちと手を組むことを決心するのだが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1971
1971/8/25
カラー/83分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2302m

*長谷部安春(ペンネーム藤井鷹史)も脚本に参加した、ロマンポルノ移行前の最後の作品(併映は『八月の濡れた砂』)

日活
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