あしたのジョー
あしたのじょー

少年マガジン連載劇画「あしたのジョー」の完全映画化。泥沼の世界からはい上がっていくジョーが温かい友情に見守られ、社会のジャングルに敢然と立ち向う、血と汗と傷だらけの栄光への道。

吹きだまりのドヤ街に、けんかの滅法強い矢吹ジョーがふらりとやってきた。並はずれた威力を持つジョーのパンチが、ドヤ街の名物男・丹下段平の目に偶然止まった。 ボクシングで片目を失い転落した段平にとって、ジョーを一流のボクサーに育てあげることが、ボクシング界に挑戦する最後のチャンスだ。その日から、ジョーと彼に全精力を注ぐ段平との奇妙な同居生活が始まった。ところがある日、ジョーは窃盗容疑で鑑別所入りしてしまった。段平は、メモに託した通信教育でジョーにボクシングを教えこもうと努力を続けた。一方鑑別所では、次々と悪戯を重ねるジョーは、最も恐れられている高等少年院に送り込まれた。そこでジョーは、宿命的な強敵・力石徹に出会った。不運な傷害事件で少年院入りした孤独なボクサー力石は模範生だったが、挑発的な態度のジョーに、しばしば闘争心をむき出しにした。財界の大物で、慈善家でもある白木の提案で院生達の余技としてボクシングが広まると、力石とジョーの敵愾心は燃え上がった。そんな時、院生の一人が立てた脱走計画にジョーも巻き込まれた。計画は力石に阻まれ失敗。汚名を着せられたジョーと、脱走を阻止した功で減刑の益をうけた力石との間に、1回目の対決が訪れた。決着のつかぬまま、力石は出所。遅れて出所したジョーは、早くもボクシング界に返り咲き、新人王決定戦を控える力石を見て、愕然とした。次に来る力石との対決に備え、血の滲むようなトレーニングに明け暮れたジョー。そして、遂に決戦の時がきた…。

日本
製作:新国劇映画 配給:日活
1970
1970/7/22
カラー/84分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2329m
日活
【東京都】文京区(後楽園ホール)