怪談昇り竜
かいだんのぼりりゅう
親を刺され自分も盲にされた娘が、相手の女親分と対決するが、それに怪談がからむ物語

関東立花一家二代目、立花明美は渡世の義理により郷田組組長を狙っていた。双肌に竜の刺青も鮮やかな明美が郷田にドスを振った時、組長の妹・藍子が間に入り、誤ってその目を斬った。その時、娘の目から鮮血が散り、娘の可愛がっていた黒猫が明美に飛びかかってきた。しかも猫は娘の血をなめまわしていた。喧嘩のかどで服役した明美は夜毎黒猫に呪われた。同房の女囚たちも明美の悶えを見て気味悪がっていた。やがて3年の刑期を終え明美は出所した。明美の留守中、立花の庭場は愚連隊あがりの青空一家が嫌がらせをする毎日が続いていたのだ。ある日、いざこざの仲裁に入った谷正一が青空一家を叩き潰し、立花の客分として入ってきた。それが不満の子分・達は、明美と叔父貴の三井に早急に青空一家との始末をつけるよう迫っていた。しかし、実際には青空一家の糸を引いているのは立花の庭場を狙う土橋組の仕業であった。しばらくして達が土橋組に寝返り、子分の久男と末吉が死体となって運び込まれたことから明美は激怒した…。

日本
製作:日活 配給:日活
1970
1970/6/20
85分/8巻/2344m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】台東区(浅草寺)