非行少年 若者の砦
ひこうしょうねんわかもののとりで
非行という社会が勝手につけたレッテルに反抗しながら、ひたむきに純粋に生き方を求めようとする二人の若者の姿を、激動の70年代の青年のあり方と対比させて描く異色青春ドラマ。
石見次郎は15歳のとき恋人が教師に犯されたことを知り、職員室に乗り込むと彼の手にナイフを突き立てた。それから10年。少年院から大学まで出て社会人となった次郎は、諸越ふさという婦人から非行しかかっている高校生・祐一の家庭教師をたのまれた。祐一の態度にかつての自分の姿をみた次郎は、何とかしてこの少年を自分と同じ道に踏み込ませまいと決心した。しかし祐一は、わざと次郎の存在を無視しようとした。そんな祐一も、幼なじみの女学生・早苗に会っているときだけは、何かひたむきに求め合う純粋な気持になるのだった。こうしているうち、次郎には段々と祐一の複雑な人間関係が判ってきた。祐一は、ふさと金持ちの依田の過ちから生まれた子供だったが、依田の死後、ふさは本妻の子に遠慮して別居した。祐一が急にグレだしたのは、それからだった・・・。
日本
製作:日活 配給:日活
1970
1970/4/4
カラー/89分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2472m
日活
【神奈川県】鎌倉市(市街、鎌倉山、鎌倉駅前)