石原裕次郎、吉永小百合ほか日活オールスターが顔をそろえた豪華アクション大作。日本最大組織のボスの祝賀会に、二つの対立組織が潜入したことから巻き起きる事件を描く。

いまや日本最大の組織にのし上がってきた、ある連合会の結成祝賀会と、同時に会長・生駒正光の婚約披露パーティがとある一流ホテルで盛大に開かれようとしていた。そこには島地陶介、神崎明らと、唐沢恭、それに大門五郎といった得体のしれない男たちが潜り込んでいた。権力にものを言わせて勢力を拡大した生駒は多くの敵を作っていたのだ。島地と唐沢の各々のグループはそれぞれ組織に対する報復手段を企んでいた。パーティの宴もたけなわになった時、生駒の婚約者・志摩亜紀子が豪華なドレスに時価一億円のダイヤモンドをちりばめ、姿を現した。列席者が固唾をのんで見とれていると、突如電気が消え、再びついた時には亜紀子は忽然と姿を消していた。唐沢ら一派が亜紀子を誘拐し、生駒から身代金を奪い取る計画を進めていたのだ。だがダイヤモンドは何者かに奪い取られていた。そのダイヤモンドは島地一派が綿密な計画のもと奪い取っていた。一方、大門は漁夫の利を得ようと、たえず彼らの行動に目を光らせていた。