縄張はもらった
しまはもらった

小林旭、宍戸錠、二谷英明の競演で暴力団同士の熾烈な潰し合いを描く。長谷部安春監督のシャープな演出が冴える日活ニューアクションの代表作。

8年の刑を終えシャバに出た一文字組代貸・寒河江次郎はいきなり一家の日野にドスで斬りかかられる。昔の殴り込みで殺した日野の弟分の仇として狙われたのだ。勝負は日野の情婦が間に入り、お預けになった。次郎は組に帰るが、今や一文字一家は次郎の留守中に殺しの狭間組にシマを乗っ取られており、すっかり弱気になっている組長・池上源造から狭間組長に挨拶に行くように促される。次郎が狭間に会いに行くと、新興工業地帯の二大勢力である青葉組と遠野一家を叩けばその縄張りを次郎に与えると持ち掛けられる。組に戻った次郎は一文字の看板を掲げてみたいと決意し、源造を喜ばせた。早速、次郎は狭間組から乾分として差し向けられたドサ廻りの鳴瀬、流しの中津、イカサマ師の新庄、それに次郎の片腕・ジョージを引き連れて新興都市に乗り込むが、執拗に次郎の命を狙う日野も同時に潜入した。新興都市では土地問題で紛争が起こっていて、次郎はこれにつけ込んで遠野一家と青葉会を互いに争わせて潰そうと作戦を立てる。

日本
製作:日活 配給:日活
1968
1968/10/5
カラー/94分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2597m
日活
【東京都】千代田区(丸ノ内)
【千葉県】千葉市(千葉刑務所)/佐倉市