「無頼」より 大幹部
ぶらいよりだいかんぶ

「人斬り五郎」と恐れられ、暴力団幹部から作家に転向した藤田五郎の自伝的小説を映画化。渡哲也の代表作となった『無頼』シリーズの記念すべき第1作。日活アクションの傑作を数多く送り出した舛田利雄監督の演出が冴える。

藤川五郎は世話になった水原組の親分が上野組の殺し屋に狙われていると聞きつけ、助けに向かう。五郎は殺し屋を刺すが、その殺し屋は五郎の少年時代の親友・杉山だった。腹を刺された杉山は救急車で運ばれ、五郎は恋人の冴子が見つめる中、刑務所へと連行された。それから3年後、出所した五郎が街に戻ってきた。五郎はお参りに来た浅草で、地方から出てきたらしい娘が上野組の5人組にからまれているのを助ける。娘は雪子といい、親に縁談を押し付けられ家出してきたのだった。雪子は五郎がどんなに突き放しても、彼の傍を離れようとしなかった。一方、上野組は五郎が出所したことを聞きつけ、彼をつけ狙う。そんな時、上野組の殺し屋・杉山が病気にかかり、刑務所から仮出所してくる。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1968/1/13
カラー/94分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2560m
日活
【東京都】台東区(浅草寺(観音堂、境内)、仲見世、上野駅)/新宿区(新宿駅(南口、ホーム))
【埼玉県】ふじみ野市(上福岡)