経営学入門 ネオン太平記
けいえいがくにゅうもんねおんたいへいき

磯見忠彦監督昇進第1回作品。大阪の大衆キャバレーを舞台に、水商売一筋に生きる根性の男の姿を笑いとペーソスで描き出す異色喜劇。

大阪のド真中にある大衆キャバレー・オアシスの支配人・益本利徳は、今日もホステス達に意気揚々と男性攻略法の熱弁をふるっていた。利徳の巧みな宣伝と戦術が功を奏し、オアシスは連日大繁昌。近い将来、第二オアシスの建設を予定していた。利徳は女房カツ子、娘タネと三人暮らしだが、妻子は籍に入っていない。東京の古本屋を飛び出し、水商売一筋に生きようとする利徳にとって、家庭には魅力がなかった。オアシスの華やいだホールでは凄まじい男性争奪戦が展開され、ホステス同士のいざこざが断えない。そんなある日、オアシスの競争相手クラブ・ニューポール新装開店の情報が入った。もはや第二オアシスは、早急に開店をせまられていた。しかし予定地は文教地区。「文教地区にキャバレー進出、反撃に立つ地元主婦達」と新聞が報じると、カツ子とタネは、これを機会に利徳に古本屋に戻るよう意見したが、利徳は家を出て二度とカツ子のもとへは帰らなかった。ほどなく行方知れずだったボーイの相川に強盗に入られ、第二オアシス問題はテレビでも取り上げられ、双子のホステスに結婚を迫られ、さらにオアシスが火事を引き起こし、利徳は孤軍奮闘といった有様だったが…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1968/4/13
モノクロ/92分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2516m
1968 日活
【大阪府】大阪市(心斎橋駅、心斎橋筋、新大阪駅ホーム、御堂筋) 
【兵庫県】宝塚市(阪神競馬場)