嵐来たり去る
あらしきたりさる
正義と仁侠のかたまり、板前の英五郎に石原裕次郎が扮し、粋な着流しで大暴れする波乱万丈の痛快大アクション。
明治三十七年、日露戦争もいよいよ白熱化し、至るところで出征兵士の壮行会が開かれていた。峰謙吉の長男勇一郎も召集され、親友の英五郎に、弟の浩と妹の千加子のことを頼んで出征していく。英五郎は江戸一番といわれる板前、大友嘉助の弟子で、つい数年前まで、富坂の英五郎と異名をとり、やくざ仲間からも一目おかれる存在だったが、嘉助の娘で、柳橋の芸者小春を知って堅気になったのだった。そんな或る日、英五郎は、小松川一家の賭場に入りびたり、多額の借金を負っていた浩を知り、小松川一家の親分、伝蔵にサシの勝負を挑む。その賭けに勝利し、浩の借金のカタをつけるが、浩は父親の謙吉から勘当されてしまう。浩を連れて家に帰った英五郎は、そこに千加子の姿をみて驚く。親に無理矢理決められた政略結婚を嫌って家出してきたというのだ。英五郎は二人の面倒を見ることに決めるが、そんなところに一通の電報が届けられる。戦地に行った勇一郎の戦死の報だった。勇一郎の戦死を知った謙吉は、今までのことは水に流してくれと英五郎に頭を下げた。英五郎は家に戻って、そのことを伝えようとするが、小松川伝蔵が英五郎の留守に、小春、浩、千加子を人質として連れ出し、果し状を置いていっていた。英五郎の怒りは遂に爆発するのだった…。
日本 製作:日活
日活
1967
1967/5/3
カラー/99分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2716m
日活
【東京都】台東区(浅草神社(三社様)(境内・拝殿前、社務所)、鳥越神社、屋形船、柳橋界隈)
【神奈川県】鎌倉市(鎌倉河岸)