星よ嘆くな 勝利の男
ほしよなげくなしょうりのおとこ

渡哲也がボクサーに扮した青春アクション。ボクシングから身を引いていた男が恩師の死に報いるため、再びリングに立つことを決意する。

東京の競馬場で矢代信吾は速水隆次を見つけた。速水こそオリンピックで金メダルを取ったボクサーで、未来のチャンピオンと騒がれていながら突然失踪し、面倒を見ていた浅吹教授をそのショックで死に至らしめた男だったのだ。3年前までボクサーだった矢代は失われた夢を馬に賭けていたが、今また速水と出会ったことで彼に賭けようという思いを強くしたのだった。速水は競馬で勝った大金をそのまま香典袋に押し込むと浅吹教授の葬式にかけつけた。ある夜、速水はクラブでごねる酔客を一発でKOしたことからボスの加納と知り合った。加納は浅吹家の財産を管理し次第に食いつぶしながら、美しい浅吹の娘・圭子を狙っていたが、一方では部下の佐東にジムを経営させ、有能なボクサーを集めていた。矢代は加納に大きな借金があり、とうとう速水をチャンピオンにさせたら引き取る約束をさせてしまった。速水は、浅吹教授の不名誉な死を取り返すには自分がチャンピオンになるしかないと悟り、矢代とともに猛トレーニングを開始する。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/2/25
カラー/98分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2667m
日活
【東京都】渋谷区(リキ・スポーツパレス)/府中市(東京競馬場)/大田区(羽田空港)