黒い賭博師 ダイスで殺せ
くろいとばくしだいすでころせ

スリリングなアクションとギャンブルの仕掛けで魅せる小林旭の「賭博師(ギャンブラー)」シリーズ第7弾。天才的ギャンブラー、小林旭とマカオの賭博師に扮した二谷英明の対決が楽しい。

マカオの賭博師の中でナンバーワンの実力を持つモノクルの楊が氷室の黄金の左手に屈してから、マカオ賭博団はその後釜を決めるべく騒然となっていた。「氷室を殺したやつが後継者になれる!」と厳しい選考が行われ、通称「殺し屋」の異名を持つギャンブラー、ヌイ・サップが氷室の挑戦者に決まった。その頃、氷室は神戸で顔見知りのテキサス・キッドの家に身を寄せていた。かつてはイカサマ賭博で名を馳せたキッドも今では街頭で拾ったというノン子と二人で西洋占いをしながら細々と暮らしていた。ある夜、地下賭博場でノン子がイカサマ賭博をしていると、その腕に惚れ込んだマカオ賭博団の一味、坂口がノン子を香港に売り飛ばそうと連れ去ってしまった。助けを求めるノン子の口から氷室の名が飛び出すと、氷室を探していたマカオの組織は俄然、色めき立った。マカオの大ボス・何明巴は直ちに氷室を呼び出すと、そこにはノン子が猿ぐつわをされてショウに出されていた。見かねた氷室は何明巴とダイス勝負をし氷室が勝つが、ノン子は帰ってこなかった。何明巴の卑怯な態度に怒った氷室は、何明巴が大事にしている女ルミを人質として連れ出し、ホテルに監禁する。しかしルミは逆に氷室にすがりついて離れないのだった。一方、自称氷室の恋人と名乗る時子が、チョンボを従えて神戸にやってきた。時子は半裸で氷室に抱きつくルミを見るや頭に血が上り、取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。その頃、マカオのヌイ・サップが幹分の出迎えを受けて大阪の飛行場に降り立った…。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/10/8
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2354m
日活
【静岡県】伊豆市(天城高原ロッジ)
【大阪府】伊丹空港
【兵庫県】神戸市(ジェームス山)
▲名神高速道路