夕陽の丘
ゆうひのおか
兄貴分の服役中にその情婦と恋におちてしまったヤクザが、函館に身を隠して女を待つが…。ヒット曲にのせて綴られるムード・アクションの名作。浅丘ルリ子がひとりの男を愛してしまう姉と妹を好演している。
函館行きの連絡船のデッキに立つ一人の男・篠原健次。彼は東京に居られなくなり、恋人・聖子の頼みで函館にやってきた。聖子は健次の兄貴分・森川の情婦だったが、いけないことと知りながら森川の服役中に二人は激しい恋に陥った。そしていよいよ森川が明日出所してくるという日、二人の情事が仲間の串田に見つかり、健次は彼を撃ってしまったのだ。必死に健次を逃がそうとした聖子は、自分も後から行くので函館の長島易子を訪ねるよう、健次に伝えた。函館に着いた健次はデパートで働く易子を見て、聖子そっくりなことに驚く。易子は聖子の妹だったのだ。易子は最初はやくざっぽい健次を嫌ったが、彼が姉にとって重要な人物であることを聖子からの電報で悟った。そして明日行くとの報せに健次は狂喜し、一日中待ち続けた。だがついに聖子は現れなかった。その頃東京では出所した森川がマンションの一室で聖子をいやらしく抱き続けていた。そのさまを電話で知った健次は、ヤケになって競馬場に足を向けるのだった。が、そこでも運に見放され、最後の一枚までスッてしまう。しかしそこに居合わせたバーテンの善公と流しの新二によってイカサマ競馬であることを知った健次は、二人を連れて黒田の賭博場に乗り込んでいく。
日本 製作:日活
日活
1964
1964/4/29
カラー/88分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2403m
日活
【北海道】函館市(津軽海峡、青函連絡船、函館駅、函館市内、函館港、函館空港、函館山、▲競馬場、▲夜行列車)