悪太郎
あくたろう

大正時代を舞台に、素行不良で“悪太郎”の名を着せられた青年の一途な恋を描いた文芸ロマン。今東光の原作を山内賢×和泉雅子コンビで映画化。鈴木清順監督と美術監督・木村威夫との初コンビ作でもある。

頃は大正の初期、素行不良、悪太郎の名を着せられて神戸の神聖学院をクビになった中学4年の紺野東吾は、母の知人である豊岡中学の近藤校長に預けられてしまった。東吾は母を憎んだが、ひとまず用意された下宿に落ち着くことにした。翌日の編入試験では早速悪太郎ぶりを発揮し、答案もデタラメを書く始末だったが、東吾が小説家を志していると母から聞いていた近藤は、東吾の非をさとし再試験を受けさせたところ、なんと満点に近い成績をとり試験をパスした。ある日、東吾は本屋で、校医の娘で豊岡小町と騒がれている恵美子がストリンドベリの小説を買っていたことを知り、興味を覚えた。
日本 製作:日活
日活
1963
1963/9/21
モノクロ/95分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2602m
日活
【京都府】京都市(寺) 
【兵庫県】豊岡市(豊岡中学校・校門、士族町の道、神武山、円山川、淡路島・人形浄瑠璃の小屋、豊岡中学校・校門、士族町の道、神武山)
【滋賀県】彦根市/長浜市