野獣の青春
やじゅうのせいしゅん

暗黒街に単身飛び込んで二つの組織を潰そうとする元刑事の活躍を描いた、鈴木清順監督×宍戸錠によるハードボイルド・アクション。マジックミラー越しのキャバレー、映画館のスクリーン裏の暴力団事務所など清順美学が全開!!

東京のある連れ込み宿で、男と女が抱きつくようにして死んでいた。無理心中だったが、男の身許を調べた警官たちはハッとした。男は竹下公一という現職の刑事だったのだ。数日後、世間がこの事件を忘れかけたころ、盛り場のチンピラたちを痛快にやっつけてまわるカッコいい風来坊が現われた。誰も本名を知らないが、“ジョー”というあだ名の男はチンピラたちを震えあがらせていた。図抜けた肝っ玉のジョーは野本組の用心棒におさまると、盛り場をのし歩いた。これは、野本組と睨みあっている三光組のボス小野寺や幹部の武智をひどく刺激した。しかし野本組には、なおジョーのわからない謎の組織がいくつかあった。どうやら麻薬につながるコールガールの大がかりな組織があるらしく、それを操るもうひとりの支配者がいるという。ジョーの眼がキラリと光った-。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/4/21
カラー/92分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2503m
日活
【東京都】千代田区(丸の内(或いは東京駅)附近、「日比谷ホテル」フロント)/品川区(大井競馬場)/渋谷区(並木橋停留所)/中央区(東京駅ロッカールーム)
【千葉県】松戸市(矢切の渡し付近)