男と男の生きる街
おとことおとこのいきるまち
謎の殺人事件を追求する、敏腕熱血記者と精悍な鬼刑事の凄まじい意地と執念、悪への怒りが炸裂するアクション・ドラマ巨篇。
3年ぶりに5日間の休暇をもらった毎朝新聞大阪本社の社会部記者・岩崎捷夫は山登りの準備に忙しかったが、その楽しい夢は電話のベルで無残にも破られた。事件現場である西成のホテルには、大阪府警部補・北川の姿があった。被害者は即死。物取りの気配もなく動機は不明。身許は判らなかったが、純白のキャンバスから画家らしいことが想像出来た。刑事たちが聞き込みに散った殺気立った現場の野次馬の中に、ひとり鮮やかな和服姿の若い女がいた。取材を拒否する北川と岩崎は対立した。それは刑事と記者というだけでなく、もっと深い男と男の対立だった。5年前、神戸県警の新任刑事だった北川は、敏腕刑事だった岩崎の父親。豪造と密輸事件を追っていたのだが、豪造が死んだ原因が北川にあったのだ。刑事の聞き込みにより、松丸という男が捕まった。事件は犯人のスピード検挙で解決されたかにみえたが、岩崎は画家らしい被害者の身許を県警で調べ、5年ほど前に彗星の如く現われだ「朝倉孝」だと判った。朝倉はパリに行ったあと3年ほど前に消息を断ち、生死が判らないままだった。捜査本部では松丸の取調べが始まったが、何も判らなかった。岩崎は西陣の朝倉家を訪ねたが、途中で昨日現場にいた和服姿の女をみかけた。朝倉家には、すでに両親も失った朝倉の妹・和枝が暮らしていた。兄の死に驚いた和枝は、何かの参考にとパリでの朝倉の日記と一枚の写真を岩崎に見せた。そこに写っていた朝倉と並んでいる女性、それは昨日の現場、そして今日この家の近くにいた和服の女だった…。
日本 製作:日活
日活
1961
1962/1/14
カラー/94分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2572m
日活
【京都府】京都市(京都市全景、西陣、京都駅)
【大阪府】大阪市(大阪城、西成警察署、ジャンジャン横丁、梅田、道頓堀)
【兵庫県】西宮市(甲子園球場)/神戸市(神戸港、芦屋)