太陽は狂ってる
たいようはくるってる

二人の若者がふとした人生の歯車の狂いから殺人と謀略の渦に巻き込まれ、ついには自らもその中にもがき果てるまでの姿を描いた異色ドラマ。

大学受験を来年に控えた高校生の矢代圭一は次の授業が自習になったので、旧友の藤山、松本を誘ってビリヤード場に繰り出した。しかし、そこで圭一は二人の不良学生に絡まれ、ついカッとなってキューで相手に大けがを負わせてしまった。慌てて逃げだす圭一を執拗に追い駈けたのはこのあたりのチンピラやくざの恒(ツネ)だった。恒はけがをタネに圭一を強請ってやろうと考えていたが、追ってきたパトロールに二人とも逃げる結果となってしまった。どうにか追っ手をまいた二人がビヤガーデンでのどを潤す頃にはすっかり意気投合し、恒はたまり場であるバー「セ・モア」に圭一を誘った。そこには不良学生の前田や次郎、恒の兄貴分の佐和山もいてまるで別世界にいるような心持の圭一は、ボーっとして先客のいるトイレで三人組の不良に絡まれてしまうが恒が鮮やかな手際でその場を救った。圭一はその夜、帰り道の公園で恒を真似してやくざの真似をすると偶然居合わせたアベックが脅迫されたと勘違いして訴えたことにより、圭一は警察に引っ張られ高校を退校処分になってしまう。

日本
製作:日活 配給:日活
1961
1961/8/16
カラー/8巻/2473m/90分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(新宿駅南口、新宿駅東口、靖国通り・都電引込線、歌舞伎町・コマ劇場前広場、伊勢丹前路上、伊勢丹屋上遊園地、新宿南口甲州街道、鈴平書店、新宿西口・国電線路際、新宿ローラースケート場、新宿大ガード、新宿二丁目)/中野区(十貫坂)/渋谷区(代々木西原付近)