ガラスの中の少女
がらすのなかのしょうじょ

愛は儚く、壊れやすいもの…。少年少女のガラスのごとく傷つきやすい純粋な愛情を、美しく描きだした抒情豊かな純愛ドラマ。

朝霞たちこめる山あいの湖水に、一隻のボートが浮かんでいた。中には十七、八才の少年と少女が寄り添って、美しく眠っているかのように横たわっていた。霧が晴れて朝の陽がやがて湖水をキラキラと輝かし始めても、二人は動かなかった。その姿は死という暗い名を与えるには、あまりにも明るく美しすぎた。少年の名は陽一、少女は靖代といった。二人を死にまで追いつめたものは、何であろうか。二人の間に育った友情―これは、やがては愛情へと成長していった。だが、それが清純なものであればあったほど、悲しい結末に終らなければならなかった…。

日本
製作:民芸 配給:日活
1960
1960/11/9
モノクロ/65分/シネマスコープ・サイズ/6巻/1755m
日活
【東京都】新宿区(丸ノ内線・四ツ谷駅、四谷附近・外堀通り)/文京区(後楽園遊園地、丸ノ内線・後楽園駅附近)
【山梨県】河口湖町(本栖湖)