東京の暴れん坊
とうきょうのあばれんぼう

パリ帰りの江戸ッ子青年が、政界のガンコ老人や愚連隊相手に爽快な活躍をする明朗活劇。

銀座のキッチン「ジロー」の若主人・清水次郎は、フランス料理の名人かつ元レスリング選手の美男子。銀座のど真ん中にある銭湯・松の湯で彼が湯につかりながら良い喉を聴かせると、女湯ではおかみさん連中がその歌声に聴き惚れた。歌声のみならず、次郎は銀座の人気者だった。松の湯の娘・秀子は次郎の大学の後輩で、彼女も次郎を頼もしく思っていた。秀子の一家は、銭湯を改造して大ソープランドを作ろうとする代議士・浅井の誘惑を受けていた。さらに秀子は浅井のドラ息子・隆三から求婚されていて、彼女はそのことを次郎に相談した。ある日、キッチン「ジロー」に一台の高級車が突っ込んだ。車の主は、元総理の一本槍鬼左エ門だった。次郎の父・長五郎はカッカとし、老人の孫娘で秘書の道子はオロオロ。一本槍はステッキを振って怒鳴り散らし、同行していた報道陣によるフラッシュの嵐。そこへ急を聞いた次郎が駆けつけ…。

銀座の次郎長と呼ばれる、粋で鯔背な若旦那を演じたアキラの魅力がスクリーンいっぱいに溢れるアクション映画の傑作!
日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/7/29
カラー/79分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2157m
日活
【東京都】中央区(銀座、四丁目交差点 服部の時計、松の湯)/文京区(後楽園球場)/港区(赤坂の銭湯) 
【神奈川県】走る湘南電車/大磯市/箱根町(芦ノ湖)