拳銃無頼帖 電光石火の男
けんじゅうぶらいちょうでんこうせっかのおとこ

拳銃無頼帖シリーズ第二弾。赤木圭一郎扮する刑務所帰りの拳銃の名手が、旧友の警官や恋人との葛藤に悩みつつ正義の銃弾を放つ異色活劇。

岩に囲まれた砂浜で、大津組の貞夫と殺し屋の五郎が対峙していた。拳銃を抜きあい、貞夫の拳銃を弾き飛ばした五郎の銃口が、血の気のひいた貞夫の顔にピタリと吸い付いた瞬間、五郎の拳銃が吹き飛ばされた。驚いて振り向く五郎の前に、長身の男がゆっくりと近づいてきた。その夜、男が貞夫とともに大津組の事務所に姿を現わすと、幹部の辰吉は血相を変えた。男は三年前に大津組親分の仁作を闇討して自首した、ハイライト興業の元幹部・丈二だった。しかし仁作は、自分を射ったのが丈二でないことを知っていた。3年前、丈二は足を洗い、町を離れるつもりでハイライト興業のボス・麻島の身代りで刑務所に入った。しかし恋人・圭子の面影を忘れられず、この港町に帰って来たのだ。一方圭子は、刑に服す丈二へあてた愛に対して一葉の返事もよこさぬことに絶望し、仁作親分の一人息子で、丈二の高校時代の先輩にあたる昇と婚約していた。晃はヤクザの世界を嫌悪し、東京で警官をしていたが、明日この町へ刑事部長として栄転してくるという。丈二は驚きながらも、これでよいのだと自分に言い聞かせた。しかし、丈二が帰ってきたことを知った圭子の心は乱れ-。

日本
製作:日活 配給:日活
1960
1960/5/14
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2351m

【日活100周年邦画クラシックス】拳銃無頼帖コンプリートDVD-BOX にも収録されています。

 

日活
【三重県】四日市市(四日市駅、運河沿い(=丈二と圭子のラブシーン)、昭和石油四日市製油所(縄張り争いのもつれから仁作が麻島に射たれる回想シーン))/津市(香良洲海岸(=丈二と五郎の対決シーン))/菰野町(湯の山温泉、ロープ・ウェイ))