密会
みっかい

不倫の恋に耽る大学教授夫人が年下の学生と密会中に殺人を目撃、破滅の道を辿る異色サスペンス。

紀久子は、法学部教授である雄一郎の妻でありながら、夫の教え子である法科学生、郁夫と不倫の恋におちていた。十四も年上の雄一郎との味気ない結婚生活に不満を感じていた紀久子は、若さ溢れる郁夫に対して初めて激しい女の恋を知り、雄一郎の目を盗んでは秘密の逢瀬を重ねていた。そんなある夜、家からほど近い人気のない林の中で、紀久子は郁夫の激しい抱擁に身を任せながら幸せに浸っていた。その時、二人の目の前でタクシー強盗殺人事件が起きた。鈍い音、微かな悲鳴、そして雲間から漏れた月光が浮かび上がらせた青白い犯人の顔。紀久子と郁夫は慌ててその場から逃げ出した。翌日のニュースでその事件は「目撃者がいない強盗殺人事件」として報道されていて、紀久子は激しく動揺しながらも平静を保ち、不倫の秘密を漏らさないように努めた。しかし、正義感にかられた郁夫は、唯一の目撃者として警察に協力するべきか葛藤する。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/11/11
72分/6巻/1960m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】世田谷区(小田急線梅ヶ丘駅・改札口、同・ホーム、梅ヶ丘駅前商店街、成城の住宅街、走る小田急線)/新宿区(小田急線新宿駅)/杉並区(和泉熊野神社)