網走番外地
あばしりばんがいち
さいはての獄舎に呻吟する若き囚人とその妻の切々たる純愛を心に綴る感動大作

石塚肇は懲役2年の刑に服するため、網走へ向かう列車の中にいた。「みち子、とうとう来るべきところに来てしまった。この日本のさいはての地で、俺は寒さと苦しみと、そしてお前のいない寂しさにどうしても打ち克たなければならない…」そんな感傷に浸る石塚に同じ懲役囚の田淵がリンゴを差し出した。「おい、喰えへんか、今喰うとかんともうじき網走やで」。そのうち列車は網走駅に到着し、囚人たちは駅前からトラックに乗って網走刑務所に一路向かった。石塚とみち子との出会いは不思議なものだった。やくざ同士の喧嘩で石塚は刺されて重傷を負ったが、折よく通りかかった医者の藤山が連れ帰り、同じ血液型を持つ藤山の娘・みち子が石塚に血を分けてくれたため一命をとりとめたのだ。石塚はみち子に喧嘩をしたことをたしなめられ悪態をつくが、裕福なお嬢さんと思っていたみち子も実は同じ孤児だと知り愕然とする。それからの二人は人目を忍んでたびたび逢うようになるが、ふとした行き違いから石塚は再び悪事に手を染めてしまう…。

日本
製作:日活 配給:日活
1959
1959/2/17
モノクロ/10巻/2533m/93分/シネマスコープ・サイズ
日活
【群馬県】猿ヶ京温泉/法師温泉
【北海道】網走市(網走駅・ホーム、同・駅前、網走刑務所)/釧網線を走るSL