孤獨の人(孤独の人)
(こどくのひと)
従来の人々の窺い知れなかった話題の人・皇太子殿下の御生活と側近学生の恐るべき暗闘を描く異色問題作。
監督
西河克己
キャスト
東大路朋子=月丘夢路 千谷吉彦=津川雅彦/栗本主任=大坂志郎 京極直輔=青山恭二 淳子=芦川いづみ 大夫=坂東好太郎(特別出演)/徳大寺侍従=澤村國太郎 警衛=安部徹 竹田哲之助教師=中川晴彦 バスの運転手=柳谷寛 吉彦の父=清水将夫/京極の祖父=汐見洋 矢津=武藤章生 松井勝=芦田伸介 鳥羽頼子=稲垣美穂子(新人) 宿の女将=細川ちか子/糸井=林茂郎 山口=関弘美 浅野=野口一雄 水野=市村博 中村知 吉野憲司/岩瀬徹=小林旭 舟山=秋津禮二 辻口良保 皇太子=黒沢光郎 東小路純直 白井守彦/松井路子=新井麗子 鈴村益代 津田朝子 喫茶店のウエイトレス美津子=福田文子 重盛輝江 所壽子 吉彦の母=原恵子/老支配人=片桐常雄 京都市会議長=小泉郁之助 水谷謙之 小柴隆 銀座の不良学生=柳瀬志郎 森楊子 清水和子
脚本
中沢信
音楽
斉藤高順 
その他スタッフ
原作/藤島泰輔(三笠書房版) 撮影/高村倉太郎 照明/大西美津男 録音/橋本文雄 美術/松山崇 編集/中村正 助監督/山内亮一 製作主任/栗橋正敏 スクリプター/白鳥あかね スチール/斎藤耕一 特殊撮影/日活特殊技術部   
皇太子が籍を置く学習院高等科三年は特殊な学年だ。千谷吉彦は、殿下を勢力争いや虚栄の道具としか考えない殿下の学友たちを軽蔑し、反発していた。吉彦の親友・岩瀬撤は殿下の学友の中では毛色の変ったバンカラ派で、吉彦と同じように殿下をなんとか人間らしい皇太子に戻そうと考えていた。腰下が悲しい人物のように思えてならなかったのだ。吉彦と岩瀬は、こういう空気に反発するかのように自由に振舞った。叔父と別れた叔母にあたる朋子と交際していた吉彦は、その関係を両親に叱責されればされるほど、反抗した。岩瀬にも恋人がいたが、彼は恋人については語らなかった。修学旅行が奈良に決まると、新聞はそれを報じ、通過駅では日の丸の波と万歳三唱が彼等を迎えた。殿下からの信任の厚い京極や舟山たちが、殿下の傍で新聞社のフラッシュを浴びている姿も、吉彦と岩瀬には鼻持ちならない。京極らが殿下を囲んでトランプをしていたある夜、トランプの間から落ちた一枚の写真に殿下は眼をとめた。皇太子と鳥羽頼子が御一緒の写真だった。ある日、岩瀬と吉彦は乗馬で遠乗りを企て、殿下と鳥羽頼子とを会わせようと試みた。殿下からの招きと聞いた鳥羽頼子は、承諾した。吉彦は、徳大寺侍従に殿下の遠乗りを許可するよう迫るが…。
製作国:日本 製作:日活
配給:日活
製作年:1956
公開年月日:1957/1/15
上映時間ほか:モノクロ/82分/スタンダード・サイズ/10巻/2249m
© 日活

ロケ地

【東京都】練馬区(武蔵大学構内)/豊島区(学習院正門、学習院のグランド、学習院女子部の正門附近、目白駅附近の道、目白駅前、同構内、同ホーム)港区(麻布附近、東宮御所正門)/中央区(銀座並木通り、銀座みゆき通り洋品店ジュリアン・ソレル前)
【神奈川県】葉山町(葉山海岸)
【奈良県】奈良市(奈良駅前、猿沢池畔、大仏殿前、鹿寄せ、三笠山附近、奥山ドライブウェイ)
本作に皇太子のご学友・舟山役で学習院大学在学中に出演した三谷礼二(芸名:秋津礼二)は、映画出演が理由で退学処分を受け、その後、日活に入社。『幕末太陽傳』『青春の冒険』などに出演し、日活退社後は海外での数多い劇場体験を経て、同46年、東京室内歌劇場でオペラ演出家としてデビュー。49年の『お蝶夫人』は、独創的な演出が大反響を巻き起こし、「日本一の演出家」と絶賛された。

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