國定忠治(国定忠治)
くにさだちゅうじ
戦後、製作を再開した日活の記念すべき一作目。新国劇スターが総出演し、辰巳柳太郎が当たり役の忠治を人間臭いやくざ者として演じている。
上州佐位郡国定村の百姓・国定忠治は、時の代官・武部玄藩の悪政と凶作に耐え切れず、庄屋で見染めたおとよとも別れて、同輩の百姓・安五郎と共にやくざの世界に入った。賭場できったはったの勝負を重ねるうち、“賭場荒らしの忠治”と怖れられるようになり、日光の円蔵、清水の頑鉄等の乾分を持つ親分に。だが悶着から恩人の伊三郎親分を斬り、安五郎にも見放され、追われる身となってしまう。しかし忠治は百姓一揆を巧みに利用して、赤城山に立て籠って大賭場を開き、関東一の大親分と謳われる。百姓と忠治の密接な関係を知った代官は、ついに忠治を計って旅に出させた。計られたとは知らない忠治は嬉々として山を下りるのだが…。
日本 製作/日活
日活
1954
1954/6/29
モノクロ/114分/スタンダード・サイズ/12巻/3144m
日活
【神奈川県】川崎市(生田辺り)