魂を投げろ
たまをなげろ
「ためらふ勿れ若人よ」に次ぐ田口哲監督作品で、伊沢一郎、原節子ら若手スターとともに子役出身の中村英雄が新しくヒットボーイスに加入して出演
あらすじ 常盤中学と西山中学の野球部は県下中等学校野球界の双璧であった。来る対校試合で連勝を誇る西山中学を打倒せんと意気上がる常盤中学に彗星の如く出現した名投手・早崎はマウンドに上がったが体調悪く途中降板、リリーフは第二投手の伊澤だった。厳格な退役軍人を父に持つ伊澤は野球を禁じられていたが父に隠れてボールを手にしていた。しかし練習不足の伊澤は打ち込まれ逆転負けを喫してしまった。その後、伊澤はじめ常盤中ナインの誰も彼もが早崎のため、母校の名誉のため猛練習に励み、伊澤の父も我が子の愛校心の強さを知って喜んで選手になることを許した。やがて地方大会がはじまり、再び決勝戦で両校は相まみえた。9回表、リードした常盤中のマウンドに立つ伊澤は一通の電報を受け取る。それは勝利を待たずして早崎が死んだという知らせであった。伊澤の腕から繰り出される熱球は次から次へ三振を奪い、遂に凱歌は常盤中にあがった。甲子園の檜舞台を目指す常盤中ナインの腕には黒い喪章がつけられていた。
日本 製作:多摩川撮影所
日活
1935
1935/9/26
モノクロ/スタンダード・サイズ/8巻1782m/65分/サウンド版
<ご注意>
戦前の製作作品(1942年以前)は、資料の不足などの事情により、当HPのデータの内容が必ずしも正確なものとは限りません。
日活